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落ち着いたと思った?それ間違いです。
世間に社会現象という混乱と驚きを与えた、ニートでクズでおバカな六つ子たちのドタバタナンセンス自己責任アニメ第2期について。
前作の衝撃もあり、期待値が青天井だったためか、視聴後の興奮度は低め。ただ、面白くないわけではない。前作に比べれば話の筋は通っているし、ギャグもハチャメチャに見えて整頓されている風にも見える。また、今作は前作に比べ、各キャラクターたちの心情や生活を深く掘り下げているため、前作とは違う視点で見ることができるのも魅力の一つである。
ただ、前作に比べると物足りないような気がする。これについてなぜかを考えてみたところ、前作は誰も乗ったことのない、試乗すらしていない極悪ジェットコースターで、今作は恐ろしいものの乗り慣れた絶叫マシーンになっているのではないかと思った。だいたいの脚本家の傾向を知り尽くした視聴者には、今作は心に余裕をもって視聴できる作品になったため、物足りなく感じるのでは。そう考えると、私は今後これを超えるギャグアニメでなくては満足できないのかと思うと、少しの恐ろしさを感じた。
前作同様、地獄の窯を覗く覚悟で見なくては身が持たず、また前作同様これを超える作品に出会える自信を失いたい方にはどうぞと視聴をおすすめしたい作品です。