ふたりエスケープ

ふたりエスケープ

『ふたりエスケープ』とは、田口囁一による百合漫画、およびそれを原作としたテレビドラマである。『コミック百合姫』にて2020年9月号から2023年2月号にかけて連載された。締め切りに追われる売れない漫画家の後輩と、現実逃避のプロを自称する無職の先輩という、女性2人による同居生活を描いた一話完結型のコメディ作品である。思いつきでのドライブや贅沢、目的地を決めずに終点まで行く小旅行など、仕事から逃れるためのさまざまな現実逃避を繰り返す日常がユーモラスに綴られている。
登場人物は、いつも締め切りに追われて精神的に追い詰められながらも、声優のファンである一面などを持つ後輩と、高校の先輩でありながら現在は無職で、容姿端麗かつゲームや料理をして過ごす先輩の2人である。後輩いわく顔しか取り柄がないとされる先輩は、がさつな言動の一方で後輩を深く大切に思っており、仕事の窮地には決まって現実逃避の相棒として付き合っている。車を運転して遠出する際のカーシェアリングの利用など、等身大の現代的な脱日常感が物語の魅力となっている。
2021年および2022年の次にくるマンガ大賞コミックス部門では2年連続で19位にランクインした。2025年10月から12月にかけてテレビ大阪にてテレビドラマ版が放送され、乃木坂46の岩本蓮加と冨里奈央が主演を務めたことでも大きな話題を集めた。

naokisakae6のレビュー・評価・感想

ふたりエスケープ
8

ふたりエスケープ

田口囁一「ふたりエスケープ」はコミック百合姫にて2020年7月から連載されています。
限界漫画家である「後輩」とその居候で顔は良い無職の「先輩」の二人による日常現実逃避コメディ漫画です。
第1話「オフラインエスケープ」から〆切に追われ遠くへ行きたいと嘆く「後輩」に対して、現実逃避のプロである「先輩」は現実の象徴である、携帯とLANケーブルを自宅宛てに郵送して自宅をネットのない絶海の孤島状態にしてしまいます。
文明の利器か失って自由を得たと「先輩」に言われ、映画やアナログゲームに興じ気分転換して再び漫画の執筆へと戻ります。
この後の話も毎話ごとの主な流れとしては漫画家である「後輩」が〆切に追われ、「先輩」が現実逃避と称して様々な事を提案していくというものです。
家の帰り道の電車を途中で降りないで終点まで行ったり、突発で遠く金沢まで旅行にいったり、お家で豪遊をしたりと様々な現実逃避エピソードが繰り広げられます。
各話毎の現実逃避エピソードが誰もが一度はしてみたいと思わせるような現実逃避が描かれており、細やかな憧れを楽しむことができます。
作品の人気としても、ユーザー参加型の漫画賞である第5回百合漫画投票にてコメディ部門で1位、総合部門でも8位。
次にくるマンガ大賞2021コミックス部門にもノミネートされ、ユーザー投票でも19位に入賞している漫画です。