賭博破戒録カイジ / Tobaku Hakairoku Kaiji

賭博破戒録カイジ / Tobaku Hakairoku Kaiji

2001年~2004年に「週刊ヤングマガジン」で連載された福本伸行によるギャンブル漫画、及びそれを原作とするアニメ、映画のこと。自堕落でどうしようもない毎日を送るカイジが、保証人としてかつてのバイト仲間の借金を返済するためギャンブルの世界へ身を投じていく様を描いた前作「賭博黙示録カイジ」の続編として、再びカイジが勝負の世界で奮闘する様子が描かれる。

go-1120558208391656921763のレビュー・評価・感想

賭博破戒録カイジ / Tobaku Hakairoku Kaiji
8

ギャンブラーのバイブルみたいな本です

『カイジ』は黙示録編から堕天録~24億脱出編~までありますが、この破戒録編が一番読みごたえある作品になっていると思います。
特に破戒録編は『地下チンチロ編』と『パチンコ沼編』の2部構成になっており、個人的には『地下チンチロ編』が特に面白かったです。
今やカイジ映画の代名詞にもなったビールを飲んだシーンのカイジのセリフ「キンキンに冷えてやがる!!!」などもでてきます。
また、敵役の班長の名台詞「明日から頑張るんじゃない、今日を頑張った者、今日を頑張り始めた者にのみ明日は来るんだよ」など心に染みる名言も多いです。

ギャンブルの勝負内容はカイジと班長がおこなう『チンチロ』でサイコロを3つ振って出た目が強い方が勝つというシンプルなルール。
しかし、福本先生が考えたオリジナルのルールを混ぜ込む事で展開が2転3転し、とてもよく作り込まれています。

映画ではほぼカットされてしまった『地下チンチロ編』なので、カイジの映画の1作目、2作目を見て面白いと感じたけど原作はまだ読んでない方は是非、この本を読んでください。
映画にないカイジと班長の駆け引きや窮地に追い込まれた時のカイジの勝負強さは必見です。