ドラゴンボール超 ブロリー

go-1134342755369251470418のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ドラゴンボール超 ブロリー
7

主人公は新ブロリー!

『ドラゴンボール』の第20弾目の映画。タイトルに超がついている映画は本作がはじめて。
『ドラゴンボール超』シリーズはじめての劇場版といえます。

上映時間:1時間40分
脚本 :鳥山 明(ドラゴンボールの原作者)

この映画はこんな人にオススメです!

1.ドラゴンボール超シリーズが好き
2.スーパーサイヤ人ゴッド、スーパーサイヤ人ブルーが好き
3.ゴジータが好き
4.かわいいドラゴンボールキャラクターが好き
5.登場人物のギャグ化を歓迎できる

・映画の主人公は新しいブロリーです!
この映画の主人公はブロリーです。
ただし『ドラゴンボールZ』の劇場版『燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦』、『危険なふたり!超戦士はねむれない』、『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』のブロリーとはまったくの別物です。

ドラゴンボールZのブロリーはスーパーサイヤ人になると白目で「オレは悪魔だ」と笑いながら星を破壊する残忍な性格をしていました。孫悟空に凄まじい憎悪をもっています。
超のブロリーは戦闘力が高いですが、言動は幼く、純粋です。

・キャラ紹介
ブロリー
パラガスの息子。戦闘力が高い。ベジータ王に王子よりも高い戦闘力を持っていることを嫉妬され、辺境の惑星バンパへ追放される。チライとレモに救出されるまで41年間劣悪な環境で生き抜いてきたため、水を飲んだことさえなかった。
パラガスに絶対服従で、逆らった場合電気ショックをあたえられる。チライとレモにパラガスを貶されると「お父さんのことを悪く言うのはいけない」と庇う。
緑の毛皮の腰巻(唯一の友達バアの耳の毛皮)をとても大切にしている。

パラガス
自分たちを追放したベジータ王を憎んでいる。
ブロリーを強くするために彼のはじめての友達バアを修行の妨げになるとして、耳を銃で撃ち落とした。
サイヤ人が絶滅してなお、ベジータ王子が生きていることを知ると復讐を誓い、フリーザの配下となる。
制御装置のリモコンをなくしたときは、ブロリーに殺されると恐怖していた。

ブロリーは父親であるパラガスを大切に思っていたが、最後までその気持ちをまるで理解していなかった。

フリーザ
惑星ベジータをサイヤ人もろとも破壊した宇宙の帝王。ブロリーの力を見込んで、フリーザ軍に迎え入れる。
本作でドラゴンボールで叶えたい願いは最終形態の身長を5センチ伸ばすこと。ブロリーの真の力を見るためにパラガスを殺害するが、暴走したブロリーにボコボコにされる。

バーダック
悟空の父親。本作では未来予知能力はない。
サイヤ人は惑星ベジータに全員集合せよというフリーザの命令に危険を察知し、妻のギネとともに幼い悟空、カカロットをポッドで地球に送る。

ゴジータ
悟空とベジータがフュージョンした姿。伝説のスーパーサイヤ人となったブロリーをそれ以上の圧倒的な強さで戦う。

チライ
ブロリーとパラガスを惑星バンパから救出したフリーザ軍の非戦闘員。擦れているが、お人よしのところがある。
男性の前で戦闘服の伸縮性を教えるため、ひっぱることを憚らない。
手癖が悪く銀河パトロールのパトカーを盗んだことがある。パラガスのブロリーへの態度に反発し、こっそり制御装置のリモコンをスリ盗った。
暴走するブロリーを助けるため、フリーザ軍からドラゴンボールを奪い、ブロリーとレモとともに惑星バッパへ移住する。

・感想
映画前半のベジータ王がブロリーを追放するくだりは、『ドラゴンボールZ』のファンも楽しめます。
ぜひご覧になるならスマホではなく、大きな画面でみることをオススメします。戦闘シーンのスピーディな動きは目で追うのがやっとで、作画もきれいです。

カラフルな色が交差し、地面が裂けマグマが噴出するなどCGもたくさん取り入れられています。
地球崩壊スレスレの戦いでした。凄まじい戦いを繰り広げる一方、コミカルなギャグも挟まれ、流血などグロテスクな戦いはありません、
お子さんたちも安心して見ることができる映画となっています。

悟空はブロリーの暴走を止めるために戦っていましたが、ゴジータにフュージョンすると本気で戦っているように見えました。
チライとレモはドラゴンボールでブロリーを惑星バンパに送り、自分たちも共に暮らすことを選びます。

暴走するブロリーを見てチライはかわいそうといいます。
かわいそうとは、自分よりも相手を下に見ている人が使うという人もいますが、チライのやさしさは偽善ではありません。
非戦闘員である彼女にとって惑星バンパで生きることは辛いでしょう(のちに悟空がホイホイカプセルや仙豆を持ってきてくれますが、このときのライチとレモがそれを予想できるはずありません)

チライたちが勇気を振り絞ってブロリーを救い、戦いばかりではないドラゴンボールを見せてくれました。

・気になったところ
ベジータ
ベジータは父親がブロリーにしたことをどう思っているのでしょうか?
劇中彼は不機嫌そうな顔をするだけでその胸の内を知ることはできませんでした。口にしてしまうと野暮かもしれませんが、語る機会があればいいなと思います。
1.顔には出さないが申し訳なく思っていて、同情している。
2.父親のベジータ王がやったことで、自分には関係がない。
どちらなんでしょうか?

バーダック
サイヤ人絶滅の惑星ベジータ崩壊描写が軽んじられているように感じました。本作のバーダックはZのように未来予知能力がありません。バーダックといえば『ドラゴンボールZ』スペシャル第一弾 『たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~』で活躍します。

漫画『銀魂』の作者、空知英秋さんはバーダックがかっこよくて、50回ほど繰りかえしスペシャルを見て、お母さんに怒られたそうです。銀魂のコミックスで語っていました。(笑)

優しいドラゴンボールの映画だった半面、受け付ける人をどうしても選んでしまうとも感じました。
・凶悪な敵と戦ってほしい!
・悪魔のようなブロリーが見たい!
・かっこいいバーダックを見たい
・『ドラゴンボール』のギャグ化、敵味方のファミリー化が嫌い!

以上に当てはまる人には幼稚っぽいく、期待外れな映画と評価される可能性があります。

長々と失礼しました、ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました!