海街ダイアリー
はじめに漫画を読み、その後映画を観ました。
ある家族と彼らを取り巻く人々のお話です。全体としては大掛かりな出来事は無いものの、読みごたえ・見ごたえのある内容でした。淡々とした日常を描きつつ、その中で人々が葛藤する様子が描かれています。
登場人物たちが、悩み、葛藤をし、そしてそれを乗り越えていく様を通して、私自身、自分自身を振り返る良いきっかけにもなり、またポジティブな気持ちにもなれました。
海辺の街が舞台で、情緒あふれる表現で描かれているため、漫画を読んだ方も映画を観た方も、実際にその街に行きたくなるのではないかと思います。
また、家族のあたたかさも感じられるお話でした。いわゆる「普通の家庭」ではないため、同じ境遇にいる方はあまりいらっしゃらないのではないかと思いますが、そこで描かれている様々な出来事にはきっと共感できる所がたくさんあると思います。
漫画では脇役にあたる人々の背景も詳しく描いているのに対し、映画では主にメインの家族にフォーカスしていて、どちらも同じ内容ではあるものの、異なった印象を受けました。
漫画を読んでからだと、映画では少ししか登場しない人物からもいろいろと感じることができ、より深みが増すように思います。
もしお時間に余裕があるなら、漫画から手にとってみることをお薦めします。