KUBO/クボ 二本の弦の秘密

KUBO/クボ 二本の弦の秘密

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は2016年に公開されたファンタジー・アクション冒険映画。製作・監督はトラヴィス・ナイトが務める。トラヴィス・ナイトにとっては演出デビュー作でもある。制作には3Dストップモーション・アニメーションが用いられている。
舞台は封建時代の日本。魔法の三味線を操る主人公のクボが、邪悪な叔母や自身の左目を奪った祖父のライデンを倒す宿命を課せられる。
本作は英国アカデミー賞 アニメ映画賞を受賞した他、、アカデミー長編アニメ映画賞とアカデミー視覚効果賞にノミネートされた。

go-1159921234107514252343のレビュー・評価・感想

KUBO/クボ 二本の弦の秘密
7

JAPANをリスペクトしている作品!

日本の文化をテーマにした海外の作品は沢山ありますが、これほどまでに日本をリスペクトして作られた作品は珍しい気がします。
「着物」や「刀」「侍」などのアイテムだけで表現せず、わびさびではありませんが日本人の精神性などがうまく盛り込まれていて、とても安心して見られます(笑)。

また、毎回個人的に「不気味だなぁ」と感じていたストップモーションアニメの特有の独特なタッチが日本と家族をテーマにしたこの作品にマッチして、この映画でしか出来ない映像美を作っているところも素敵でした。

小さいお子さんも観れる作品ですが登場人物の一つ一つの表情がかわいい中にも妖艶さが出ていて、大人の方がより楽しめる作品だと感じました。
特に普段から結末や主人公の背景の謎が最後まで分からないミステリーものを好んで観る私のような方にはオススメしたいです!
最初から、何故クボは母と一緒に最果ての島まで逃げてきたのか。
クボが折り紙を自在に操る魔法は何なのか、また何故魔法が使えるのか、作品のすべての謎や設定が、ラストスパートにかけてだんだんと明かされていくのが最高に面白かったです。

主人公のクボを守るサルとクワガタのわちゃわち感やクボを大切に想う気持ちの表現もとてもよかった。
笑って泣いて楽しめる作品です。