JAPANをリスペクトしている作品!
日本の文化をテーマにした海外の作品は沢山ありますが、これほどまでに日本をリスペクトして作られた作品は珍しい気がします。
「着物」や「刀」「侍」などのアイテムだけで表現せず、わびさびではありませんが日本人の精神性などがうまく盛り込まれていて、とても安心して見られます(笑)。
また、毎回個人的に「不気味だなぁ」と感じていたストップモーションアニメの特有の独特なタッチが日本と家族をテーマにしたこの作品にマッチして、この映画でしか出来ない映像美を作っているところも素敵でした。
小さいお子さんも観れる作品ですが登場人物の一つ一つの表情がかわいい中にも妖艶さが出ていて、大人の方がより楽しめる作品だと感じました。
特に普段から結末や主人公の背景の謎が最後まで分からないミステリーものを好んで観る私のような方にはオススメしたいです!
最初から、何故クボは母と一緒に最果ての島まで逃げてきたのか。
クボが折り紙を自在に操る魔法は何なのか、また何故魔法が使えるのか、作品のすべての謎や設定が、ラストスパートにかけてだんだんと明かされていくのが最高に面白かったです。
主人公のクボを守るサルとクワガタのわちゃわち感やクボを大切に想う気持ちの表現もとてもよかった。
笑って泣いて楽しめる作品です。