僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

『僕のヒーローアカデミア』とは、堀越耕平が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、及びそれらを原作とするアニメ、ゲーム作品。舞台は多くの人が超常能力「個性」を持つことが当たり前の世界。そこでは個性を悪用する敵(ヴィラン)を取り締まる「ヒーロー」が憧れの存在となっていた。ヒーローを夢見る少年、緑谷出久は何の能力を持たない「無個性」だった。これは出久が「最高のヒーロー」になるまでの物語である。

yzk09173のレビュー・評価・感想

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
9

胸が熱くなる少年漫画!僕のヒーローアカデミア

『僕のヒーローアカデミア』は週刊少年ジャンプに連載されている漫画である。
まず、この漫画について大まかに説明を行う。
ほとんどの人々がそれぞれ固有の能力(通称:個性)を持つ現代社会の中で、個性を持たずにうまれた少年が主人公である。個性があるが故にその力を悪用し、犯罪を行う”ヴィラン”という存在とそれを取り締まり人々を救ける存在であるヒーローがいた。
多くの人々がヒーローという存在に憧れ、自分の個性を生かして成長していく中、この漫画の主人公である少年もまた個性がない(通称:無個性)にもかかわらず憧れるヒーローのようになりたいと奮闘する。その想いを目の当たりにした少年の憧れのヒーローが持つ”継承される個性”を主人公が得ることとなった。
その継承される個性をめぐり、主人公は激動の中を突き進むこととなる……。
この漫画の魅力は、心が熱くなる展開が多くある点であろう。個性があるが故に生まれた軋轢が大きく世界を変えていく。無個性であった主人公とプライドの高い幼馴染。
主人公は、元々無個性であったのに個性を継承し、ヒーローを目指す自分をズルだと思いつつも、ヒーローになりたいという想いを捨てずひたむきに努力し、幼馴染は無個性であったのにヒーローとしての心を強く持つ主人公にプライドが許せず衝突を繰り返す。
その衝突の中で自分が思い描くヒーロー像を確かなものにしていき、お互いを意識し、切磋琢磨するような関係となっていた。互いはライバルであるが故に仲良く肩を組むなんてことはできないが、背を預けて戦う信頼できる仲間となったのだ。
このように個性を中心にそれぞれ登場人物に苦悩が存在し、話が進む中でスポットライトが当てられていく。
僕のヒーローアカデミアの”僕”とは、主人公だけでないのだろう。
主人公だけでなく、他の登場人物も主人公であるといえるほどに登場人物それぞれが大事に扱われている漫画である。
敵であるヴィランも丁寧に心情が描かれている部分が多く、ヒーローを目指す少年たちだけでなく、
登場人物全てを応援したくなる。
以上、私が特に魅力を感じている部分であるが、基本的な部分として画力の高さや、話のテンポ、キャラクターデザインの魅力など作者の想像力などもある。
ぜひ気になった方は読んで欲しい漫画の一つである。