彼方から

彼方から

『彼方から』とは、白泉社の雑誌『LaLa』にて1991年11月号から2002年12月号まで連載された、ひかわきょうこによるファンタジー漫画である。2004年には第35回星雲賞コミック部門を受賞した。2026年3月には、同年10月よりテレビアニメが放送されることが発表された。
物語の主人公は、高校2年生の少女・立木典子(たちき のりこ)。彼女は下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、その衝撃によって見知らぬ異世界へと飛ばされてしまう。生い茂る樹海に放り出され、異形の虫に襲われて恐怖に震えていたところを、渡り戦士のイザーク・キア・タージに救われる。
同じ頃、異世界では「天上鬼」を目覚めさせる者が現れるという予言がもたらされ騒然となっていた。自由都市リェンカの首領・ラチェフは、イザークに執着する傭兵のケイモスに闇の力を与え、樹海から現れたノリコとイザークに追手を差し向けるのだった。

uh-roncha19のレビュー・評価・感想

彼方から
8

少女漫画「彼方から」は重厚な冒険譚

『彼方から』はひかわきょうこ作の少女漫画。
絵柄は1900年代の少女漫画特有の味があり、キラキラという効果音が似合うような印象の漫画です。
あらすじは”女子高生が異世界に迷い込む”という異世界転生の先駆け的ものです。
異世界転生とは言っても、主人公の女子高生にはいわゆる「チート」能力は無く、あくまで非力な少女のままストーリーが進みます。
ヒロインは言葉も常識も違う世界で年月を重ね、だんだんと成長していきます。あくまで普通の少女のできる範囲で物事をしっかり考えており感情移入や親近感が湧きやすい人物像です。
一方ヒーローは敵うものがいないほどのスーパー超人としてヒロインを守るために始終戦います。ここら辺は少女漫画らしい夢のある設定です。
絵柄はキラキラしいですが、展開はバトルシーンがかなり多く、それが高い画力で描写されており、かなり見ごたえがあります。あまりの戦闘の多さに、少々飽きがくる方もいるかもしれません。
肝心の恋愛シーンはかなりゆっくりした印象です。悪いということではなく、旅の中での心情変化などを丁寧に描いています。そのため、シーン数としてはかなり抑えめではあります。
高い画力や人物描写に引き込まれる作品です。変に甘すぎる恋愛ものが苦手だったり、ストーリー重視の方には是非お勧めです。