ポケモンを現実にした映画!ピカチュウ好きだけでなくフシギダネ好きも必見!
名探偵ピカチュウの映画で一番いいところはリアルティストのポケモンを見ることができることです。
ぬいぐるみやプラスチックの玩具とは違う現実の生き物としてポケモンが実写されています。CGのレベルが高く、人とのやりとりや、町で生活している姿に違和感がありません。
ピカチュウといえばアニメ版ポケットモンスターの主人公サトシのパートナーイメージが強いです。アニメのピカチュウは真面目で仲間をまとめたり、しっかり者優等生キャラです。しかしこの映画のピカチュウはまったく違う性格をしています。
偉そうで自分を探偵だと言って自信満々。主人公ティムの恋愛にも興味を持ち、ヒロインのルーシーとの関係をからかったりします。ティムを大切に思っているものの、不器用なところがあります。危険から守るため遠ざけたり、こんな渋いピカチュウ見たことがありません(笑)
☆良かったところ☆
本当に生きていて存在しそうなポケモンを見ることができた。「ポケモンが現実にいたら、どんな姿をしているのか、人間と支えあっているのだろうか」そんなポケモンユーザたちの願望を丁寧に掘り下げています。
ポケモンの毛並み、骨格、血管、目の瞳孔、白目にすける血管、顔の皺などが細かく表現されていました。
製作者のレターマン監督はピカチュウを映画化する際、おなじみの姿のままでは黄色い風船のようになってしまう。動物や植物、鉱石など現実世界の素材で実写化に臨んだと語っています。
自分の子供がポケモンに夢中で、正直どこが良いのかわからないという親御さんにもオススメの映画です。
物語のバランスが良くポケモンをあまり知らない人も楽しめる映画です。ポケモンたちの魅力、ティムと父親のハリーの親子関係の修復、先が読めそうで読めない推理、ポケモンバトルのアクションがぎっしり詰まっています。
☆ピカチュウが好きなコーヒーのようにほろ苦い世界観
ポケモンがいたらパートナーになってくれて、支えあって生きていくことができる。一緒に学校に登校したり、家事や仕事を手伝ってくれたり、幸せなことがたくさんあるでしょう。しかし、ティムは辛い過去から抜け出せず、暗い表情のときが多いです。母親を11歳のときに無くして、父親はポケモン関連の事件調査のため家を出て行ってしまう。そのせいでポケモンを嫌うようになり、21歳の現在、保険会社に勤め、パートナのポケモンはいません。
明るく、平和で優しい世界にしなかったことで、世界観にも現実味があります。
☆映画で活躍したポケモンたち
ピカチュウ
ふさふさ、もふもふな毛並み、ほっぺの模様がチャーミングです。可愛いルックスなのに眉間に深い皺をよせたり、声が中年男性のように渋くてギャップがあります。泣きながら歌を歌ったり、リザードンにおびえたり、終盤は激しいバトルをミューツーと繰り広げ大活躍です。ピカチュウたちポケモンが映画を明るくしてくれています。
ピカチュウは映画『デットプール』で有名なライアン・レノルズがモーションキャプチャをつけて演じたもの。そのため人間のように表情豊かなのです。
☆フシギダネ
フシギダネ好きな人にとってこの映画は必見です。20匹くらい森からわらわら現れて、のそのそと森を歩き傷ついたピカチュウを抱えるティムを誘導するシーンが感動的です。言葉が通じなくても感情を汲み取ってくれます。さすが2021年草タイプ御三家人気No.1に輝いたポケモンです。おいしいシーンがちゃんとありました。
☆リザードン
狂暴化して暴れるシーンは迫力があってカッコいいです。我に返ってピカチュウの身を案じたり、ギャラドスに怯えたり気の小さいところもあって出番が多かったです。
☆エイパム
狂暴化して複数で襲い掛かってくるシーンはパニック映画のようでした。正気に戻るとティムにズボンを返しに持ってきます基本的にポケモンたちは人間に好意的です。ここも嬉しいポイントです。
☆バリヤード
ヒントをパントマイムでおしえてくれますが、存在がホラーです。ポケモンは可愛いものだけではありません。
監督のお気に入りで絶対に出そうと決めていたそうです。
そのほかにもベロリンガ、ゲッコウガ、イーブィ、ブースター、プリン、ヒトカゲ、ゼニガメ、カラカラ、キモリ、ガーディ、カビゴン、ミューツなどなど、確認してみると50匹ほどのポケモンが登場していました。お気に入りのポケモンを探してみるのもいいですね。"