コミュニケーションとは
石田将也は小学6年生。クラスのガキ大将で好き勝手やっていたが、ある日転校してきた少女(西宮 硝子)の存在が彼の人生を一転させる。花凛な見た目の少女は聴覚障害者だった。
簡単なコミュニケーションも一筋縄ではいかない彼女の存在はクラスから浮いていき、将也は彼女をいじめるようになる。彼のいじめは度を過ぎており、次第にクラスから非難の眼で見られるようになり、今度は将也がクラス全体からいじめにあってしまう。
時は移り、将也は高校生。彼は小学生時代に硝子の補聴器を紛失させた慰謝料を返済し、飛び降り自殺を試みていた。
彼は硝子とどのように再開するのか、そして負ったトラウマを克服することができるのか。
高校生になってから再開した石田将也と西宮硝子は徐々に打ち解けていきながら、かつての友人との関係を再度見直していくことになっていく。そして小学校時代の友人たちと自主制作映画を撮ることになるが、人との距離感がつかめない将也の過去に対する後ろめたさが爆発して、友人たちを遠ざけるような言葉を言ってしまう。将也の性格形成に影響をあたえたのは自分に責任があると感じた硝子は、花火の日に大きな決断をしてしまう。