独創的なジョジョワールド
この漫画は最初は週刊少年ジャンプに連載されていました。
週刊少年ジャンプとは思えない重めの絵とストーリー。
その後に月間、ウルトラへと移動していくのですが、ストーリーが重いので1回の掲載でページの多い方が向いているので良かった思います。
冒頭は石仮面の針に頭を貫ぬかれても死なないという始まりなのに、数ページ後は青春ストーリーとなりジョジョの家にディオが住むことになってから、彼女のエリナにちょっかい出されたりと冒頭の意味が分からず頭の中にクエスチョンマークが有りながら読み進めていくと、父親がディオに毒を盛られているところからストーリーは急転します。
ディオが吸血鬼になり、ジョジョがそれに対抗しうる技術である「波紋」を覚えて対決して、無事に終わったと思ったところが実はストーリーの始まりでした。
今までは1部ということで、2部は最初の主人公の孫であるジョセフ=ジョースターもジョジョと呼ばれていて、因縁は終わってなかったという続き方でした。
そして、ジョセフ=ジョースターの孫である空条承太郎が3部の主人公になったところから波紋ではなくスタンドと呼ばれる特殊能力が出てから、このマンガはフューチャーされるようになりました。
ディオが生きていたため、ジョースター家にもスタンドが使えるようになってディオを倒す旅のストーリーになりました。
そして、ここら辺から主人公のジョジョが段々と無理矢理になってきます。
空条承太郎の真ん中を取ってジョジョ、4部では東方仗助の名前がジョウジョと読めるのでジョジョ、5部はイタリアでジョルノ=ジョバーナでジョジョ、余談ですがそれまではジョジョの表記が「JOJO」だったのですが5部はイタリアなので「GIOGIO」になってます。
6部は空条徐倫の真ん中でジョジョ、7部はジョニィ=ジョースターですがストーリー的にツェペリの方がメインでないかと思うような感じで最後にディオも出てくるという斬新さ。
8部は東方定助は記憶喪失と毎回ストーリーの仕込みが脅威です。
6部のラストでパラレルワールドに入ってしまって、7部や8部は何でもありになったのですが、その何でもありを逆に付いてくる作者の狙いが面白いです。
絵の好き嫌いがハッキリするタイプの画風なので、絵が苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、ここまで壮大なストーリーのマンガにはなかなか出会えないと思いますので読んでみて損はないと思います。