人は誰しもグリーンマイルを歩んでいる
1930年、主人公のポールは刑務所の死刑囚のみが収容されるエリアの看守長として働いているが、彼は重い尿路感染症の痛みと、州知事の甥という立場を利用して勝手気ままにふるまう新人看守パーシーに悩まされていた。そんなポールのもとに二人の娘を強姦し殺害した大柄な死刑囚ジョンが収容された。ある日ジョンは尿路感染症の痛みに苦しむポールを手を触れただけで治療してしまう。ジョンには病を癒す特殊能力があったのだ。ポールは自分の病を癒してくれたことでジョンの殺人に懐疑的になり、ジョンを神の使いではないかと考えるようになった。そんな中家族ぐるみで付き合いのあった刑務所所長のハルが妻のメリンダが手術不可能な脳腫瘍に侵されているという話を聞いたポールは仲間を説得し、ジョンの能力でメリンダを救い出すことに。メリンダの病を吸い込んだジョンはそれをパーシーに移し、錯乱状態となったパーシーは新しく入った死刑囚ウォートンを射殺。パーシーは精神異常と診断され、精神病院送りとなった。ジョンは自分の能力を使いウォートンが二人の娘を殺害した真犯人であると伝えた。ジョンは冤罪であったと知るポールだが、冤罪を覆す証拠は見つからず、ジョンはポール達の手で死刑が執行されてしまう。その後ポールは100歳を超える長寿となっていた。ポールはジョンという神の使いを自らの手で処刑したことの罰としてこの先も生き続けるだろうと考えていた。しかしかつて刑務所で呼ばれていた牢獄から死刑執行室までの緑の廊下通称「グリーンマイル」。自分の「グリーンマイル」は長すぎないでしょうかと神に問うポールであった。スピルバーグ監督が何度も号泣してしまったと言うのが理解できるとても深い映画であったと感じました。