真犯人を追う医者と刑事の物語
物語はドイツとチェコを舞台に繰り広げられる。天才脳外科医の主人公Dr.テンマはある日院長の命令を無視して頭を銃で撃たれた子供の手術を行い、出世街道から外されてしまう。それから数年経ったある日、テンマが執刀した患者が病院を抜け出す。患者を追ったテンマが廃墟となったビルでその患者を見つけるとその患者は何者かに銃殺されてしまう。暗闇から現れたその犯人は、テンマが救った子供が大きくなった青年であった。実はその子はとんでもない殺人鬼Monsterだったのだ。テンマは自分が救った子供が殺人鬼であったことを知り、その子を止めようと奔走する。しかし、テンマのいく先々で多くの命が奪われていく。それと並行してルンゲという刑事がテンマの周りで起きる殺人事件を追っていく中で、犯人がテンマではないかと考える。テンマは二重人格者で本当はテンマのもう一つの人格が殺人を犯していると推理する。自分がMonsterの命を救ったことで多くの命が奪われていくことを止めようと奮闘するテンマと、そのテンマを追うルンゲ。果たして真犯人はテンマの追う青年なのか、ルンゲの追うテンマなのか。本当のMonsterは誰なのか。最後の最後まで真犯人を追う2人の攻防にドキドキが止まらない最高の作品です。