6つの原石が奏でる6つの音色
SixTONES(ストーンズ)というグループをご存知だろうか。彼らは少年隊やSMAP、嵐など数々の名だたるスターを輩出してきたジャニーズ事務所に所属している6人組男性アイドルグループである。ジャニーズ、アイドルと聞くと私はキラキラとした王子様のようなイメージがあった。しかし、彼らは正直言って真逆だった。
SixTONESの結成は2015年の5月1日。当時ジャニーズJr.であったジェシー・京本大我・田中樹・松村北斗・高地優吾・森本慎太郎の6人で組まれた。グループ名には6つの原石・6つの音色という意味が込められている。厳しいJr. 時代を乗り越え2020年1月22日デビューを果たした。
彼らのおすすめポイントは圧倒的なパフォーマンスだ。デビュー曲である『Imitation Rain』は歴代のジャニーズグループのポップで明るい曲とは一味違っている。X JAPANのYOSHIKIによって作詞作曲された曲はスローテンポなバラードであり、ロック調である。衣装は黒で統一感があり、ダンスの振りも多くはない。歌と表情、立ち振る舞いによって彼らだけのクールで妖艶な世界観を創り上げる。
多くの楽曲を世に送り出しているSixTONESの曲では、カップリング曲にも注目してほしい。非常に様々なジャンルの曲に出会えるだろう。爽やかな青春を感じる曲、全編英語詩の大人な魅力が溢れる曲、雰囲気をガラッと変えるアッパーソング、胸に刺さる感動のバラード、ジャジーな曲などジャンルも豊富である。特に1stアルバム『1ST』はそんなSixTONESの良さが詰まっている。何度聞いても飽きないだろう。
SixTONESの楽曲にはとことん音楽に向き合い、こだわるという彼らの情熱がある。また楽曲のクオリティを支えている、彼ら一人一人の高いスキルも欠かせない。
メインボーカルを務めるジェシーと京本大我の歌唱力は群を抜いている。声量、音程の安定感はどのグループにも負けない。
メインボーカルを支える松村北斗の安定感のある低音、彼の作り出す世界観は唯一無二である。
森本慎太郎の甘いボイスは人を虜にする。高い身体能力でもグループを盛り上げている。
高地優吾はヒューマンビートボックスでライブパフォーマンスを一気に盛り上げる。
そして圧倒的ラップスキルを武器とする田中樹。
それぞれの高いスキルから生まれた楽曲はアイドルファンはもちろんそうでない人も、男女問わず多くの人々を魅了するだろう。