ACMA:GAME / アクマゲーム

ACMA:GAME / アクマゲーム

『ACMA:GAME』(アクマゲーム) とは、『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2013年19号から2017年14号まで連載された原作:メーブ、作画:恵広史による頭脳バトル漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ、実写映画作品である。
悪魔がゲームを取り仕切り、人知を超えたものまで賭けることができるゲーム、「アクマゲーム」を行うこととなった主人公・織田 照朝。
アクマゲームを通した、手に汗握る頭脳バトルが本作の魅力となっている。

keif0のレビュー・評価・感想

ACMA:GAME / アクマゲーム
8

若き天才達の頭脳ゲーム

天才実業家の高校生が、ひょんなことから「アクマゲーム」という悪魔が仕切るゲームに参加させられる。頭脳に優れた主人公と悪魔という存在から、漫画の設定としては『デスノート』を感じさせられるものがあるが、展開されるストーリーは全くの別物だ。各分野の天才少年、天才少女達が謎の組織によって集められ、トーナメント形式でアクマゲームに参加させられるというもので、個人の実力では他の天才達より劣る主人公もトーナメントを勝ち抜くごとに対戦相手が同じチームとなる仕組みであることから、仲間となった天才との強力な信頼関係で勝ち上がっていく。最後は謎の組織のボスと天才達全員のチームで対戦することになるが、その相手とは…?組織のボスの能力からすると、絶対勝ち目のない勝負とも思える所を天才達が各々の強みを遺憾なく発揮し、最強の敵を追い詰めていくシーンは圧巻である。
ストーリーもさることながら、一つ一つのゲームの設定が見事に構成されており、現実的には不可能な点も悪魔の所業として成り立っている点が面白い作品だ。
特にトーナメント決勝で自分の特殊能力として設定できる「5文字」を選択するところなど、「自分ならどんな能力にしようか、またその能力があればどんな試合展開になるか」といった「IF」を想像するのも楽しみ方の一つと言える。