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嘘だと思っていても。
日本でも親しまれている歴史の1つである「三国志」を新しい方向から解釈する、『新解釈・三國志』。「嘘だ」と思いながら見るも段々と本当の事のように思えてきてしまう、そんな映画でした。
今から1800年前、中国大陸では中華統一をめぐって「魏」、「蜀」、「呉」の三国が群雄割拠していました。
そんな世に、民の平穏を願う武将・劉備が立ち上がります。
この劉備(大泉洋)は、人望が厚いと知られてますが、それは、酔った時の劉備が大きな事を言う人物であったため突き動かされるものが多かったのです。戦などの経験は無く、人前に立つのも嫌で、酔っていないと動けないというのが本当の彼です。
私は、「付いていく人もすごいな(笑)」と思いました。会社でこんなが人いても、付いて行きません。
序盤から沢山笑わせてくれます。
話は戻って、劉備には戦の経験が無いため作戦も立てられないので、ここで思いついたのが「孔明という名の策士を雇う」ことでした。
ここで新解釈です。
「本当に孔明はすごい人?」。実は、孔明が凄いのではなく嫁さんが凄かったのです。
孔明(ムロツヨシ)と黄夫人(橋本環奈)のタッグは、笑いました。ムロさんのダメダメさと橋本環奈さんの鬼嫁加減が面白かったです。
これまでの福田監督作品にももちろん出演していますし、何より劉備が大泉洋さんで、とにかく飽きることなく2時間が経ちました。
「こんな解釈が出来るのであれば三国志の古典でも読んでみたい」と思える作品でした。