子育ての苦労が分かる映画
東京の大学に通う女子大学生の花は、ある日いつも一人で授業を受けている男の人に話しかけます。その男性は誰とも関わろうとはせず、いつも一人でした。そんな彼に声をかけ、一緒に授業を受けてることで二人はやがて恋に落ちました。
ある日彼は、自分が狼男である事、人間の世界を勉強するために大学に通っていたことを花に打ち明けます。
彼を受け入れ一緒に生きていくことを決めた花と彼との間に新しい命が宿ります。雪の日に生まれた女の子に「雪」と名付けます。
さらに数年後、二人目の子供を授かります。今度は雨の日に生まれた男の子なので「雨」と名付けます。
しかし、それからしばらくして、夫であり二人の子の父親である彼が亡くなってしまいます。
花は、二人の子供がおおかみと人間のどちらでも好きな生き方を選べるように、東京から田舎に引っ越すことに決めました。
この映画は、子育ての苦労と、対極な性格である雨と雪の生活と成長過程を見ていくことで様々な考え方が出来ます。
「二人の子供に好きな選択をさせたい」という思いから田舎に引っ越してきた花は、人間の世界で生きていくことを決めた雪も、おおかみとして生きていくことを決めた雨にも、優しく接します。
それぞれが生きていく世界を見つけ、自分の足で歩き始めたということに安心感を覚えた花は、田舎でのんびり暮らしていくことを決めたのでした。