ダンス・ダンス・ダンスール

ダンス・ダンス・ダンスール

『ダンス・ダンス・ダンスール』(Dance Dance Danseur)とは、ジョージ朝倉による日本の漫画作品である。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2015年42・43合併号より連載されている。幼少期からバレエに密かな憧れを抱きつつも「男らしさ」に縛られてきた主人公が、転校生との出会いをきっかけに本格的に男子バレエの世界へ飛び込み、葛藤や挫折を経験しながら成長していく姿を描いた青春バレエ漫画である。文化庁メディア芸術祭第23回マンガ部門審査委員会推薦作品に選出されており、2022年にはテレビアニメ化している。
幼い頃に見たクラシックバレエに心を奪われながらも、父の死を機に「男らしく」あろうとジークンドーに打ち込んでいた中学2年生の村尾潤平(むらお じゅんぺい)は、転校生の五代都(ごだい みやこ)に誘われ、彼女の母が主宰する『五代バレエスタジオ』に通い始める。長年の情熱を再燃させた潤平は本格的にバレエの道を歩み出すが、そこで都の従弟であり、祖母から英才教育を受けた圧倒的な才能を持ちながらも孤独を抱える森流鶯(もり るおう)と出会う。『洋舞祭り』で息の合ったアドリブを披露し観客を魅了した二人だったが、審査員の生川綾子(おいかわ あやこ)からはその異端さを否定されてしまう。その後、生川の圧力によって五代バレエスタジオが存続の危機に瀕したことから、潤平は生川はるかバレエ団のボーイズサマークラスに参加する。その才能を認められた潤平は、五代を辞めて生川に入団することを条件にスカラシップを獲得する。1年後、中学3年生となり順調に成長を遂げた潤平はロシア公演のメンバーに選出されるが、友人のトラブルを理由に出発を延期したことで生川綾子の不興を買い、ボランティア公演『子どもバレエ』での司会進行と厳しいノルマを課されることになる。しかし、同様に課題を抱える仲間たちと共に難題へ挑み、試行錯誤の末に観客の心を掴んで条件をクリアし、自らの足でバレエダンサーとしての道を切り開いていく。

Jimmyのレビュー・評価・感想

ダンス・ダンス・ダンスール
9

大注目”男子バレエ”漫画

「恋文日和(1999−2004)」や「溺れるナイフ(2004−2013)」など、映像化もされた大人気少女漫画の作者であるジョージ朝倉が2015年からビッグコミックスピリッツで連載している「ダンス・ダンス・ダンスール」がとにかく面白い。
主人公の村尾潤平がバレエに出会い、ライバル達と切磋琢磨し成長していく言わば王道熱血ストーリーなのだが、主人公のバレエに対する想いや葛藤をバレエの演目に込めた表現が圧巻で、漫画を読んでいるのに目の前で観劇をしているような気持ちにさせられる、今一番熱量のある青春漫画だ。
個性豊かな登場人物も多いが、特に2大ヒロインの五代 都(ごだい みやこ)と生川 夏姫(おいかわ なつき)を紹介したい。五代都は主人公潤平の学校に転校し、潤平をバレエに誘った張本人である。自身も幼少期からバレエを習っており、性格は面倒見がよく愛想が良い。そして女の子らしいふわっとした笑顔が印象的だ。もう一人のヒロイン生川夏姫は潤平や都も通うバレエスクールの代表の娘で、彼女ももちろん幼少期からバレエを習っている。常にしかめっ面でツンツンしており、真面目な性格だがとても才能があり、代表の娘という境遇に甘んじる事のない努力家である。
対照的な二人のヒロインと潤平の恋愛も本作の見どころである。バレエ演目中のドラマティックな心理描写や師弟関係、ライバルとの切磋琢磨など見どころの多い本作。是非一度読んで欲しい漫画だ。