終末のワルキューレ / Record of Ragnarok

終末のワルキューレ / Record of Ragnarok

『終末のワルキューレ』とは、梅村真也原作、フクイタクミ構成、アジチカ作画の2018年1月より連載されている漫画である。創造主たちによる人類滅亡会議で神々は世界を破壊し続ける人類を見限った。人類滅亡かと思われたが、人類側に立つワルキューレ達(戦乙女)によって神VS人類最終闘争(ラグナロク)を提案される。神と闘い勝利するという無謀な賭けに挑むのは誰もが知る人類最強の偉人達13人。果たして人類は勝利を掴み存続することができるのだろうか?神VS人類という壮大なスケールで描かれるバトルストーリーである。

yusukemiyazaki215のレビュー・評価・感想

終末のワルキューレ / Record of Ragnarok
8

誰もが一度は妄想した夢のような戦いがここに。

神VS人類。小学生でも思いつきそうな設定だが、これがとても面白い。というか男なら誰もが読みたいと思うのではないだろうか。簡単にあらすじを述べる。神々の世界では人類存亡会議がなされている。そこで神々は、人類が地球に悪影響を及ぼしていることから、人類を滅亡させようした。しかし、一人のワルキューレ(半神半人)が、一つの提案をする。「人類を滅亡させるか否かは、神と人間のタイマン13番勝負で決めてはいかがか?」と。この挑発とも言える提案に神々は了承し、未だかつて見たことのない「神VS人類」の戦いが実現するのだ。
この作品の魅力は何といってもその設定である。神VS人類など、想像しただけでニヤケが止まらなくなる。神代表はゼウスやポセイドンなど誰もが耳にしたことのある神々に対し、人類代表もアダムや呂布など誰もが知る偉人ばかり。対戦カードも魅力的でどんな戦いになるか想像もつかない。だからどんどん読み進めたくなる。人類が神々に勝てるはずがない?もちろん人類には神々に対抗するための切り札がある。それがどんなものなのかは、是非読んで確かめてほしい。
戦闘シーンもこれまた大迫力だ。偉人の人間業とは思えない攻撃と神の言葉通りの神業がぶつかり合う究極の戦いに胸が踊らない者はいるのだろうか、いや、いない。また、この極限の戦いは激しいながらもテンポ良く繰り広げられるため、深く考えずにサクサクと読み進めることが出来る。あえて、一つ不満を挙げるとするのであれば、一つ一つの描写が激しいため、キャラクターの顔の統一感が少々欠けることぐらいだろうか。
王道漫画を読みたい、爽快感満載のスッキリできる漫画を読みたいという方に全力でおすすめできる作品である。