妖怪ウォッチ シャドウサイド

妖怪ウォッチ シャドウサイド

『妖怪ウォッチ シャドウサイド』とは2018年に放送されたレベルファイブのゲームを原作としたホラーファンタジーアニメ作品。『妖怪ウォッチ』で描かれた時代から30年後を舞台に、『妖怪ウォッチ』の主人公ケータの子供のナツメ、ケースケ姉弟を中心に街の至る所で起きる不可思議現象を解決していく様子を描く。『妖怪ウォッチ』シリーズの中でも、かっこいいバトルや恐怖を煽る演出が高く評価された作品である。

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妖怪ウォッチ シャドウサイド
6

前作とは違う?妖怪ウォッチシャドウサイド

『妖怪ウォッチシャドウサイド』とは、前作の「妖怪ウォッチ」から30年後の世界の物語です。映画「妖怪ウォッチシャドウサイド-鬼王の復活-」から少し時間が経ったストーリーですね。
主人公は4人いて、ちょっと不思議な妖怪たちと共に町で起こる事件を解決していきながら、やがて世界を掌握しようとする悪と対峙していくというストーリーです。
話の殆どは一話構成の「一件落着型」のストーリーです。水戸黄門のような感じとイメージしてくれればいいです。
事件の発端は、何らかの思いによって暴走した妖怪たちが起こします。で、この暴走した妖怪たちの姿を「シャドウサイド」というのですが、それがまたホラー要素たっぷりで怖いんです。前作の子供向けで数話が詰め込まれた「妖怪ウォッチ」とは違い、ホラー要素たっぷりで見ごたえがあります。なかでも自分は遊園地で、昔存在した着ぐるみが子供たちをさらっていく話が怖かったです。この作品には顔が縦に割ける女や幻の0番スクリーンなどがありましたが、やはり奇声を上げながら首を高速でシェイクする着ぐるみが怖かった。
このような事件を妖怪たちが起こすのには理由があります。妖怪たちはなんらかの思いによって暴走してこういう事件を起こしています。例えば「恩人に遭って恩返ししたい」「大切な人から危険を遠ざけるために行った」などです。こういう最後はいい話で締めるお話は見ていて安心します。「恩返し出来て良かったね」「大切な人が無事で、ちゃんと思いが伝わって良かった」と思うのでほっこりします。
ただ、こういった「一件落着」の話のパターンが多いのでマンネリですね。事件が起こる→主人公たちが事件解決に向かう→主人公らと事件の首謀者の妖怪とバトル→妖怪が元の姿に戻る→妖怪の思いを叶えて事件解決。のパターンです。まぁ、面白いのですがマンネリなところは話ごとに事件を起こすゲスト妖怪でカバーですね。
暴走していた姿「シャドウサイド」で怖いやつがおとなしくなると「ライトサイド」という本来の姿に戻ります。妖怪によってゆるキャラみたいなかわいい姿や、個性的な姿になるので、次はどの妖怪が出てくるのだろうと楽しみです。
あと、この作品は子供向けのアニメなのですが、前半のホラー要素が強いんですよね。自分もビビってしまったのがちらほらあるので「これを子供にみせて大丈夫か?」「子供が泣いてもう見なくなるのではないか?」と疑問に思う事があります。これからどうするかは製作スタッフの腕の見せ所ですね。
以上で妖怪ウォッチシャドウサイドのレヴューでした。自分は結構見ごたえがあって面白いと思うのですが、子供の視点でこれを見てどう思うかが気になるところですね。面白いと感じるかは人それぞれですが、多くの人に評価してもらいたい作品です。レベルファイブはまだ成長できますから、今後のこの作品の展開に期待ですね。