ろくでなしBLUES

ろくでなしBLUES

『ろくでなしBLUES(ブルース)』とは、森田まさのりによる『週刊少年ジャンプ』に連載された学園ヤンキー漫画で、コミック版は全42巻。東京の吉祥寺を舞台に、帝拳高校のヤンキー達が暴れ回る。ギャグをちりばめた短編と、他校の強敵とのバトルがメインの長編ストーリーの組み合わせによって構成されており、特に他校とのバトルをメインにした長編シリーズはストーリーの完成度が高く、本作の人気を不動の物にしている。

reika_kanehara1のレビュー・評価・感想

ろくでなしBLUES
9

ヤンキーとボクシングを合わせた最高の学園漫画

東京都にある帝拳高校という学校を舞台にヤンキーたちの活躍が描かれています。ギャグをちりばめた短編や他校の強敵達とのバトルでストーリーが展開し、独特のポーズや表情だけでなくセリフ回しも非常に特徴的な物で、思わず笑いが出てしまう程です。

時代設定が80年代後半から90年代半ばなので、当時は当たり前だった月数回の土曜日登校や、作中に登場する高校生のファッション(例:作品初期の頃に女子高生の流行スタイルだった膝下スカート・三つ折ソックスが後半ではミニスカートにルーズソックスになっている等)に、時代の経過を見る事も出来ます。

登場人物の名前は実在するボクサーや格闘家をもじった物が多く、ローリングストーンズやブルーハーツといったメジャーバンドの影響もあります。ブルーハーツが公認してモチーフにしたレギュラーキャラなども登場し、学校の名前も実在するボクシングジムから取った物があります。

ボクシングの世界チャンピオンになるという夢を持つ高校生・前田太尊(ヤンキーで喧嘩が強く、後に東京四天王とまで呼ばれる)の、強敵達との激闘や一人の女子高生との恋の様子が描かれています。太尊を慕って続々と集まってくる先輩や後輩たち、そして中学時代からの付き合いである舎弟兼友人の山下勝嗣と沢村米示らと共に繰り広げられる学園漫画です。

ドラマ化され大人気となった『ルーキーズ』や、漫才師を目指す若者が主人公の『べしゃり暮らし』を生み出した作者、森田まさのりが世に名を知らしめることになったデビュー作であり、一世を風靡した作品です。ちなみに『ろくでなしBLUES』も実写化されています。
これを見たら、他の作品も楽しめる事間違いなしです。