競馬のイメージを変えられた。
『艦隊コレクション』や『刀剣乱舞』など、いわゆる何かをモチーフに擬人化させた作品はいくつかある。
見る前は、ただ架空の競走馬に美少女を掛け合わせた、いわゆる萌えアニメかと思っていた。だがそれとは違い、ウマ娘は実在する(した)競走馬をモチーフに擬人化させたアニメである。実在の競走馬の特徴や戦績などを基に、キャラクターの見た目や性格、物語のシナリオなどが作られている。
アニメとしての話の面白さと萌え要素(アイドル要素)を見事に組み合わせながら、忠実に歴代名馬の個性や事実をアニメに落とし込んでいる。製作側の競馬・競走馬に対する愛や敬意をとても強く感じた。競馬ファンであれば、納得の出来ではないだろうか。
もちろん競馬ファンでなくとも楽しめる。むしろ、このアニメをきっかけとして競馬に興味をもつ視聴者もいるのではないかと思う。実際、競馬に興味がない筆者もアニメに出てくるウマ娘(競走馬)の名前を検索して調べたりした。
競馬がテーマだけあって、レース中のシーンもダイナミックで迫力がある。クライマックスのレースは涙なしでは見られなかった。
ウマ娘は1期と2期で、それぞれスペシャルウィーク、トウカイテイオーという名馬を軸にして話が進んでいる。
主役級の歴代の名馬はまだまだ存在するため、何本でも物語をつくれるだろう。今後のウマ娘に期待したい。