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『この素晴らしい世界に祝福を!』について
ある日、引きこもりである佐藤和真は、水色の髪の女神であるアクアと出会う。アクアが言うには和真はもう死んでいて、チート能力を持って異世界に転生できるらしい。和真は持って行くチート能力にアクア自身を選び、ともに異世界に転生した。二人は異世界で仲間を増やし、魔王を倒すために戦い続ける。
こんなあらすじから始まるこの作品であるが、本質はギャグだ。でかいカエルに食われそうになったり、強い魔法が撃てる代わりに倒れたり…。
ことあるごとに自分が女神であることを主張したり、世界最強の魔法使いを自称したり、攻撃が全く当たらなかったり、ヒロインのキャラクター性も濃い。
キャラクター同士の会話の面白さも、この作品の魅力だ。
ギャグが売りではあるが、作品の世界観はしっかりしている。冒険者の職業やスキルの設定は分かりやすく、なおかつ破綻していない。
デュラハンベルディアや、破滅願望がある悪魔のバニル、スライムの変異種であるハンスなど魔王軍の幹部も個性的だ。
昔に転生した日本人が作った超兵器が出てくるなど、かなり作りこまれている。
ただ、主人公の性格がアクが強く、後半の作画が悪くなるところが人を選ぶ。
それが気にならず、異世界作品が好きな人にはお勧めできる作品だ。