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森見登美彦作品はどこをとっても最高
四畳半神話大系は森見登美彦先生の作品です。アニメ映画化された「夜は短し歩けよ乙女」の作者の作品であり、「夜は短し歩けよ乙女」と「四畳半神話大系」、それと同作者の「有頂天家族」は同じ京都の世界観を生きています。各作品とリンクする場所場面があり、通して見てみると、とても楽しいです。
四畳半神話大系は、主人公である「私」が、人生を無駄に消費しているダメ大学生のダメ大学生っぷりはすべて、不気味な宇宙人のような友人「小津」のせいだと主張し、このダメっぷりをどうにかして抜け出そうとする話です。しかしその望みはすべて砕かれ、小津に人生を全力でダメにされてしまいます。ジャンルとしては青春友情物語ではありますが…どのへんが友情にむかうのか、というところはぜひご視聴ください。
森見登美彦ならではの難しくも情緒のある熟語の織り成す小説本文を、声優の浅沼晋太郎が小気味よくリズミカルにそしてダメっぷりをペラペラと喋ります。とても聞き心地がよいです。
宇宙人のような小津は声優の吉野裕行が気味悪く、そして謎のキュート感を醸し出します。
原作:森見登美彦、キャラクターデザイン:中村祐介、監督:湯浅政明という豪華最強布陣で制作された最強アニメです。なんとなく違った魅力、刺激が欲しい方には大変お勧めです!中二心を持った人は好きだと思いますよ!