ロスト・ボディ

ロスト・ボディ

『ロスト・ボディ』(原題:El cuerpo)とは、オリオル・パウロ監督、ホセ・コロナドおよびウーゴ・シルバ出演による2012年のスペインのサスペンス映画。モルグ(死体安置所)から一人の女性の遺体が跡形もなく消え去った不可解な事件を発端に、彼女の死に隠された真相と様々な思惑が複雑に絡み合うサスペンス・スリラーである。
深夜、法医学研究所から怯えた様子で逃げ走った警備員が車に跳ねられ、昏睡状態に陥る事件が発生する。現場に駆けつけたハイメ・ペニャ警部は、数分前に同研究所から「マイカ・ビジャベルデ」という女性の遺体が消失していたことを知る。遺体盗難の疑いを持ったハイメ警部は、マイカの年下の夫であるアレックス・ウジョアを現地に呼び出す。愛人カルラ・ミレルと密会していたアレックスは表向き冷静に対応するが、実は密かにマイカへ毒薬を投与して殺害した当本人であり、彼女の死の痕跡を隠蔽しようと焦りを募らせていた。
やがて、モルグに残された毒薬の存在や、マイカが生存して自らに復讐を仕掛けているかのような不気味な証拠が次々と浮上する。監視と追及を強めるハイメ警部と、追い詰められて心理的困惑を深めていくアレックス。消えた遺体の行方と毒殺計画の裏に潜む真実を巡り、緊迫した心理戦が展開されていく。

tw-47468553380のレビュー・評価・感想

ロスト・ボディ
10

スペイン映画の流行る理由がまさにこれ

このレビューはネタバレを含みますので大いに注意してください。

妻を亡くした夫が真夜中に警察署に呼び出されます。妻の遺体が安置所から消えてしまったとのことで、それから起きる不可解な現象や、妻が生きているとしか思えない事実、疑惑、死の真相など、「合理性ってなんだったっけ?」という不思議な感覚が味わえる不気味な作品になっています。
2017年にNetflixで配信され大いに流行ったスペインドラマの『ペーパーハウス』を皮切りに、その後もどんどんスペイン産の話題作が日本にもやってきているのですが、この作品も話題になったスペイン映画の一つで、画は地味だけどシナリオの作り込みが非常に丁寧で見るものを引き込んでいくという、スペイン映画の特徴を持った作品です。
主人公は『ペーパーハウス』でお馴染みのアルバロ・モルテです。優しそうで穏やかな見た目とは裏腹に出演する作品はシリアスな物が多く、『ペーパーハウス』の時よりも表情に哀愁を帯びはじめたような気がします。

さて、ここまでは明らかなネタバレをあえてしてきませんでしたが、時間のないあなたが映画をスムーズに見られるよう、お助けします。刑事さんに注意して映画を見てください、不可解な現象との関係は何でしょう?直前には何を話していましたか?その時刑事さんは何をしていましたか?そしてその時の主人公の表情にも注目して見てください。
ありえないことが起きて、起きたことがありえないことになっています。不可解を映像にして見せられるような感覚を、どうか楽しんでください。