ムーンライダーズ / moonriders

ムーンライダーズ / moonriders

ムーンライダーズ(moonriders)とは、1975年に結成された日本のロックバンドである。別名は「鈴木慶一とムーンライダース」。メンバーは鈴木慶一、武川雅寛、鈴木博文、白井良明、夏秋文尚、澤部渡、佐藤優介。旧メンバーには椎名和夫、かしぶち哲郎、岡田徹がいる。
はちみつぱいの解散後、鈴木慶一を中心に結成され、アグネス・チャンのバックバンドなどを経て1976年に『火の玉ボーイ』でデビューした。ロックンロールやジャズ、ファンク、ニュー・ウェイヴなど多角的なジャンルを取り入れ、ローランドのシーケンサーやシンセサイザーの導入といった先端的な音楽性で日本のロックシーンを先導してきた。ワーナー・パイオニアやクラウンレコード、東芝EMIなど多数のレーベルを経て自主レーベルのMoonriders Recordsを設立。メンバー全員が作詞・作曲やプロデュースをこなす稀有な集団であり、CM音楽やゲーム音楽の制作など幅広い分野で第一線として活躍している。
休止や再開、メンバーの死去といった変遷を経て、2020年以降も精力的な活動を継続している。

collocationのレビュー・評価・感想

ムーンライダーズ / moonriders
10

音楽の引き出しが多過ぎる、売れること以外全てやり尽くしたバンド

鈴木慶一とムーンライダーズ名義でデビューし、70年代からキャリアを築く長寿バンドの一つが“ムーンライダーズ”です。アメリカンロック路線の“はちみつぱい”を前身としています。デビュー作『MOONRIDERS』では英国ポップバンド“10cc”のような多趣味な音楽性とユーモアなモダンポップから始まり、その後はプログレ、ニューウェイヴ/パンクとその時代ごとの音楽ジャンルと要素を取り入れていきます。80年代に入るとテクノポップに傾倒しましたが、内容が斬新過ぎて作品の発売が一時見合わされることもありました。
数年の活動休止期間が設けられましたが、メンバーそれぞれがプロデュース業に就き、その手腕をふるっていくことになりました。特にメンバーの白井良明、岡田徹はその後人気を博すことになる複数のミュージシャンのプロデュースワークが認めれられ、J-POPの礎を築くことになります。90年代に活動再開されてからはハウスミュージックやソフトロックにシフトし、00年代以降はジャンルレスの斬新なアイデアで音楽通を唸らせます。
音楽的にバンドはすべてをやり尽くしましたが、残念なことに商業的成功は得られませんでした。しかし、一度触れると病みつきになるサウンドはすべての音楽ファンにお勧めしたいです。