鋼の身体に宿った熱い心と、鋼のように硬い屈強な精神
この作品は、魔法や化学の存在しない『錬金術』の世界で、主人公『エドワード・エルリック』とその弟『アルフォンス・エルリック』が、自分たちの身体を取り戻すために旅をするお話です。
幼き頃、病気で亡くなった母と再び会うため、禁忌とされている人体錬成を行ってしまった二人。
その禁忌の代償として、エドは右手を、アルフォンスは全身を失ってしまうのです。
最初は世界観がよく分からなかったり、ストーリを好きになれずに読み切らずに断念してしまう方も多いと思います。
ただ、もう少し読み進めるだけで、その価値観が変わります。
幼き頃に大きな過ちを犯してしまった2人の兄弟。
その2人の旅の途中で出会う過去の自分たちのような過ちを犯そうとする人たち。
そしてそれを経験したからこそどうしても止めなければいけないと立ち向かう兄弟。
そして、そんな中でも密かに動きだす黒い影。
確かに最初は見どころが少ない作品かもしれません。
ただ、ふたを開ければ超人気作品と謳われるのも納得。
それにこの作品の見どころはバトルアクションシーンだけではなく、ギャグシーンやキャラクター1人1人の心に刺さる名言です。
決して諦める事のない兄弟、そしてその兄弟を慕い共に歩んでくれた仲間たち、そして敵という立場ではありますが、どうしても嫌いになれない強敵。
1人1人に物語があり、読んだ後に決してつまらないとは言わせない作品です。
もう一度言わせてください。
決してつまらないと言わせない作品です。
是非読んでみてください。