尾崎豊というアーティスト
尾崎豊というアーティストは、1984年に自身のデビューライブを行いました。
今から40年近くも前の話で、尾崎が生きていれば、彼は現在50代半ばの年齢になります。
彼が26歳の時に亡くなったので、彼があの世に行って30年近くの月日が経つのに、今も写真展や当時の彼の映像を集めた映画などが新しく上映されたりしています。
これほどまでに長い間、人々の心の中だけで生き続ける尾崎豊というアーティストの魅力とは一体何なのか。
彼のライブ映像などを見ると良く分かるのですが、彼は常にステージ上では全力でした。
リハーサルの時も手を抜かない。
そしていざ本番になれば、全身全霊で歌い上げます。
何か意見があれば、たとえ年上の人間にでも躊躇なく自分の考えを訴えたといいます。
妥協がないのです。
尾崎豊の何がそうさせたのかは、本人でももしかしたら分からないことかもしれませんが、私が一つ感じるのは、彼のどこまでも純粋な歌うことへの情熱と、鋭すぎる感受性が影響しているのだと思います。
彼は、幼い頃に病気がちな母親の元を離れて祖母のところに三か月ほど預けられたそうです。
その経験は彼にとって非常にショッキングな出来事であり、その頃に感じた孤独が彼をそこまで鋭く妥協のないアーティストにさせた一つの大きな要因だと思います。