歌舞伎町スカウト物語
新宿歌舞伎町。貧乏で金のない無職の男が、見知らぬ男(マコさん)に飯をおごってもらったことをきっかけに、スカウト会社バーストへ入社することから始まる新宿歌舞伎町のスカウト物語。
本来ならスカウトマンになる話は断ってもよかったのだが、マコさんは男の白鳥タツヒコからみてもかっこよく、クールでミステリアスな雰囲気を醸し出しているため、その姿に見惚れたタツヒコはスカウトとして働くことを決意する。
主人公のタツヒコは喧嘩が強いが不細工、貧乏でまったく女にモテないというキャラだが、他のスカウトマンの誰よりも熱いハートをもち、優しい純粋な心を持っている。
自分の利益よりも女のことを考えて仕事をするため、常に稼げず貧乏だが、その純粋な心にスカウトをした女は不思議な魅力を感じ、信頼関係を築き上げていく。
部下や上司問わず気に入られる愛嬌があり、スカウト会社でも愛されるキャラとしてうまくやっていくタツヒコ。
しかし、上司であるマコさんには常に謎めいた描写があり、その謎は物語の終盤になるまでわからない。
ストーリーが進んでいくにつれ明らかになるマコさんの目的。
その過去が明らかになっていき、ラストは衝撃的。
主人公のタツヒコよりも、その上司のマコさんに感情移入をしてしまう作品かもしれません。