お酒に興味が無い人でも飲みたくなる
まず登場人物ひとりひとりがしっかり個性を持っていて、作品の中で他人だった彼らが一杯クラフトビールを通して仲良くなっていく様がとても見ていて楽しいです!一巻では自分の仕事についての周りの反応に納得いっていない主人公の剣崎七菜が、京都の路地裏にあるあまり流行っていない居酒屋『白熊』に入り、そこにいた居酒屋店主の野波隆一と、フォトグラファーの芦刈鉄雄に出会うところから物語が始まります。そこで七菜は鉄雄とひょんなことから言い争いになりましたが、隆一は料理とそれに合わせたクラフトビールによって雰囲気を和ませます。そこから隆一は二人に居酒屋『白熊』のアドバイザーになってほしいと提案するのですが…?この作品はクラフトビールにフォーカスを当てた作品なのですが、出てくる料理がとても美味しそうに描かれていて、また出てくるクラフトビールも実在する商品で説明などもしっかりしており、話の終わり毎に、出てきたお酒についてやペアリング、その他ビールに対しての豆知識なども描かれています。お酒が飲めなくてもついつい「これならいけるかも?」と思ってしまうぐらいクラフトビールの魅力が存分に描かれています。お酒が大好きな人、ビールが大好きな人、お酒が飲めない人など、いろいろな人に楽しんでもらえる、とてもオススメの作品となっています。