あの頃。

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あの頃。
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アイドルに魅せられた男たちの「あの頃。」

「神聖かまってちゃん」、「撃鉄」、「アカシック」のマネージャーや、エンタテーメントグループ「DPG」のプロデューサー、ダブエレクトロバンド「あらかじめ決まられた恋人たちへ」のベーシスト、入江悠監督『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまないっ』に俳優として出演するなど、多ジャンルにわたって活動している劔樹人(つるぎみきと)。
その劒の自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を実写映画化したのが、今回ご紹介する映画『あの頃。』です。

松坂桃李演じる劔は大学院受験に失敗し、バイトをしながら先の見えないバンド活動をしていました。しかし、そのバンドもまるで人気がなく、お金もなく彼女もいない暗い日々を送っていました。そんな劒を心配した大学時代の友人・佐伯から1枚のCD-Rを受け取りました。その中にはアイドルのミュージックビデオがたくさん入っていました。順番に観ていると、あるアイドルに目が釘付けになり、とめどなく涙が流れていたのでした。
そのアイドルこそ、当時、若干15歳の「あやや」こと「松浦亜弥」でした。すぐに、向かったCDショップでハロー!プロジェクトのコーナーでCDなどを買おうとしていると、店員のナカウチが声をかけてきました。そのナカウチから渡されたトークイベントのチラシから、劒の人生が大きく変わっていくことになります。
イベントで声をかけて打ち上げに参加することになった劒は、アイドルに魅せられた5人の男たちの仲間に加わることになりました。年齢的には少し遅い青春時代の始まりでした。

あややこと松浦亜弥役はハロー!プロジェクトの「BEYOOOOONDS」の山崎夢羽が演じ、『mellow』などの監督である今泉力哉氏がメガホンを取っています。