今まで出会った中で圧倒的1位の漫画
『黒執事』は、ヴィクトリア女王が君臨する1890年代のイギリスが舞台となっています。幼くして英国名門貴族のファントムハイヴ家の当主となったシエルは、両親を殺害されたうえに自分自身も誘拐され、慰み者になってしまうという残酷な過去を有しており、その際に自身の魂を対価に悪魔と契約を結びました。その悪魔こそが、シエルのもとでファントムハイヴ家の執事長を務めているセバスチャンです。両親を殺害した敵への復讐を果たすべく、正体を追いつつ、英国裏社会の秩序を保つための「女王の番犬」としての任務もこなしていくというのがこの物語の大まかな流れです。
私がこの漫画をオススメする最大の理由は、とにかく絵が綺麗だということです。人物の顔はもちろんのこと、彼らが身に付けている洋服、建物内の装飾品の細部まで抜かりなく綺麗な絵で構成されています。時折出てくる戦闘シーンも綺麗なままなので、少年漫画などにありがちな、何が起こっているのかわかりづらい、ということもなく非常に読みやすいです。また、ストーリーも作り込まれており、読み始めるとハマってしまうこと間違いなしです。ただ、内容が少しグロテスクな部分もあるので、人によっては軽くトラウマになるかもしれません。グロい系が苦手な方にはオススメできません。