これは愛の物語
主人公のさとうは愛を知らずに育った少女です。高校生の彼女は愛を求め、周りから求められるがままに男性を渡り歩きます。けれど、どんなに触れ合っても求められても満たされない気持ち…。「愛って何?愛ってどんなものなの?」
そんなある日、しおという少女と出会います。この出会いをきっかけに、愛とは何なのかを知っていきます。
そしてその愛を守るため、しおとの生活を脅かす者を排除し始めるさとう。奇行に走る彼女ですが、それに勝るとも劣らないイカレた人物がたくさん登場する作品です。
「愛の物語」と言うだけあり、この物語はさとうとしおの二人の愛だけを描いているわけではありません。
人それぞれの愛の形が、キャラクターを通してうまく描かれています。
この愛のストーリーは見る人によってはハッピーエンドですが、バッドエンドと見る人もいるでしょう。
私にとってはこの物語は最高の愛の物語でした。
作中もずっとしおを愛していたさとうですが、最後の最後で本当の愛とは何なのかを悟ります。
その愛の形が私にはとても美しく見えました。
あなたにとっての愛の形とは?
どのキャラクターに感情移入するかで、「自分がどんな愛し方をしたいか」、「どんな愛され方をしたいか」が分かるかもしれません。