人間と妖狐の恋愛物語。
鈴木ジュリエッタ先生の作品です。女の子はみんな可愛いし、メンズはみんな個性がありカッコいいです。
主人公の桃園奈々生は、父が借金を作ったせいで家を差し押さえられてしまい、突然宿無しになります。ミカゲという男性に出会い、住むところがないことを奈々生が話すとミカゲは奈々生にメモを渡し「家を譲る」と言います。そしてミカゲは奈々生の額にキスをして去っていってしまいます。
疑いつつも教えられた場所に向かうと、そこはまさかの廃神社でした。神社の精である鬼切の虎徹とミカゲの神使の巴衛は「ミカゲが帰ってきた」と勘違いをします。すぐに誤解は解けますが、彼らの話によると「奈々生はミカゲから神様の座を譲られた」というのです。巴衛はそれを不満に思い、神社を出て行ってしまいます…。これが奈々生と巴衛の最初の出会いとなります。
奈々生と巴衛の恋物語ですが、巴衛は元野狐で下級妖怪たちから恐れられている存在です。
この2人がどのように恋仲になっていくのか、人間と妖怪という壁をどう乗り越えるのか、他の妖怪や神様との関わり方はどうなのかがとても丁寧に描かれています。
キュンキュンポイントも散りばめられているので、キュンキュンしたい人にとてもオススメです。
アニメ化や舞台化もしているので、漫画と併せて見ていただけるとより面白いと思います。
漫画とは少し変わっている部分もあり、話が進むにつれて何度でも読み直したくなっていきます。