農業高校生が起業する
北海道の農業高校に進学した主人公。受験戦争に敗れたことから、家を出たいとの思いで下宿のある高校へ。夢も希望もない所から始まる。入学すると今まで経験したことのないような生活が待っていた。農業高校でしか体験できない、「実習」という労働を経験していく中で動物(経済動物)の命を学んでいく。生活に慣れていく中で、現代の農業社会が抱える問題なども描かれていく。部活強制の高校であるため、ヒロインの伝手で馬術部へ。始めの頃はいやいや行っていくが、動物とのふれあいの中で過去の自分を見つめなおしていく。物語が後期になっていくにつれて父親との亀裂の話が出てくる。何が何でも東大に行けという父親。そこから逃げるように家をでた主人公。逃げた先で何ができるかを証明していく。主人公が三年になるころ先輩と企業しようと考える。三年間で行う実習の中で、ブタをベーコンにした経験があることから、ブタをメインに企業していくことになる。友人が家庭問題で退学したり、本当の夢を話せないヒロインなど、ここまでくるのに様々な経験をし、努力したものが報われるをテーマに会社を作り始めた。高校生が起業するというのは難しいことかもしれないが、これからの日本に必要なことが描かれている。