独特な世界観に引き込まれる
「グレイスフィールドハウス」で生活を共にしている子ども達とママ。ただしママとは本当の母親ではなく寮母のような立ち位置で、子ども達に惜しみない愛情をそそぎながら育てています。
最初はただの孤児院なのかと思いきや、実はこの世界に存在する「鬼」に提供する「食料」として、子どもを育て出荷する施設だったのです。ママの仕事とはよりよい質の良い「食料」を育てる事でした。
その事に気づいたエマ、ノーマン、レイの3人がハウスからの脱出を計画する所からストーリーが大きく動き出します。真実に気付いていないフリを続けながら、ひそかにママを出し抜いてハウスの子ども達を計画に巻き込んでいく様子は本当に手に汗にぎるといった緊張の連続で引き込まれます。
色々なキャラクターに隠している事情や裏の顔があり、騙しあいや探りあいの駆け引き、話の端々にちりばめられた伏線なども相まって、サスペンス要素も強いので何度も見返したくなります。最初気付いていなかった小さなストーリーが後に繋がっている、といった事もあるので。
世界に人間を食らう鬼がいるといった独特の世界観も、なぜ鬼が出現したのか、ハウス以外に(食用以外に)人間は存在するのか、そもそも世界全体の広さはどうなっているのか。謎が謎を呼び、一度見ると一気見してしまうぐらいオススメのアニメです。