デスクリムゾン

デスクリムゾン

『デスクリムゾン』(DEATH CRIMSON)とは、エコールソフトウェアが1996年8月9日にセガサターン向けに発売した暗黒ガンシューティングゲームである。エコールソフトウェアがパズルゲーム『ぱっぱらぱおーん』に続けて開発・発売したゲームソフト第2作であり、セガの『バーチャコップ』に続くガンコントローラー「バーチャガン」対応ソフト第2弾でもある。しかし同社は元々CADを業務を専門としており、開発スタッフの経験不足などによってゲーム全体に多数の問題を抱えてしまったことから、「クソゲー」という評価を受けている。しかしその一方で独特の不条理さや不可解な台詞などが注目を集め、エコールの看板ソフトとなった。
コンバット越前こと越前康介は、戦友のダニー、グレッグとともにマルマラ軍の傭兵として敗走中、偶然遺跡を見つける。入ってみると中には3つの扉があった。「赤の扉」を選んだ越前は、そこでクリムゾンという名の銃を手に入れる。10年後、医師となっていた越前は、ヨーロッパを覆う謎の伝染病「KOT症候群」にかつての記憶と通じるものを感じ、クリムゾンを携えて捜索を始めた。しかしデスビスノスの放ったモンスターがクリムゾンを取り返すべく、越前に襲いかかるのだった。

saju6のレビュー・評価・感想

デスクリムゾン
1

クソゲーマニアにとって避けて通れない作品

「このゲームを知らなければクソゲーマニアとは名乗れない」と言われるほどの作品です。そのことから、付いた異名が「クソゲーの帝王」です。
合わせづらいガンコントローラーの照準、バグと見紛う程のグラフィックの粗さ・汚さ、奇怪なグラフィックの動き方、初見では知る由もない「撃ってはいけないキャラクター」、異常に攻撃の速い敵、ゲームのテンポの悪さ、説明書の不親切さなど、問題点は枚挙に暇がありません。
『週刊ファミ通』の「クロスレビュー」では2021年2月現在でも史上最低クラスとなる40点満点中13点という異例の低評価を受けたことからも、このゲームのクソゲーぶりが分かるでしょう。そのあまりの酷さから、開発元のエコールソフトウェアに「死ね!」、「殺す!」などの過激な言葉が書かれたハガキが送られることまでありました。ハガキにお金を払って筆を取る労力を割いてまで非難される辺りに、このゲームに対する評価が見て取れるでしょう。
評価は迷うことなく最低点の1点です。というより、低評価を肥やしにしてしまう程にクソゲーとしての地位が確立されているので、ある意味ではこのゲームにとって最高の評価とも言えるでしょう。