ミッドウェイ

ミッドウェイ

『ミッドウェイ』(原題:Midway)とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国の戦争映画。ローランド・エメリッヒが監督を務めた。太平洋戦争中の1942年に行われたミッドウェー海戦を題材にしている。
物語は1937年12月、東京駐在のアメリカ海軍情報将校エドウィン・T・レイトン少佐が、山本五十六(やまもと いそろく)大将から「日本を追い詰めるな」と警告を受ける場面から始まる。その後、1941年12月の真珠湾攻撃を経て米国は参戦。新たに太平洋艦隊司令長官となったチェスター・ニミッツ大将のもと、レイトンは暗号解読班のジョゼフ・ロシュフォールらとともに日本軍の次なる目的地「AF」がミッドウェー環礁であることを突き止める。ニミッツは日本軍を迎撃すべく、空母エンタープライズや損傷したヨークタウンなどを結集させ、奇襲を画策した。
1942年6月4日、日本軍によるミッドウェー島空襲で海戦の火蓋が切られる。米軍の初期の反撃は失敗に終わるが、南雲忠一(なぐも ちゅういち)中将率いる日本艦隊は米潜水艦の排除などで対応が遅れ、上空の防衛が手薄になっていく。そこへ駆逐艦「嵐」を追跡してきたウェイド・マクラスキー少佐やリチャード・“ディック”・ベスト中尉らの急降下爆撃隊が急襲。空母「赤城」「加賀」「蒼龍」の3隻を瞬く間に大破・炎上させた。残る空母「飛龍」の山口多聞(やまぐち たもん)少将は反撃に出てヨークタウンに大損害を与えるも、ベストらの再度の猛攻により飛龍も致命傷を負う。山口は加来止男(かく とめお)艦長とともに艦に残り、日本の連合艦隊は撤退を余儀なくされた。米太平洋艦隊司令部が勝利を確信する中、激戦を生き抜いたベストは戦傷により退役を決め、家族の元へと帰っていく。
キャスティング面では、日本から山本五十六役に豊川悦司、山口多聞役に浅野忠信、南雲忠一役に國村隼といった実力派俳優が出演。エメリッヒは撮影の最後の3週間を「まるで日本映画を撮っているようだった」と語っており、試写で初めて日本側のパートを観たアメリカ側の出演者からも日本人俳優を絶賛する声が上がるなど、高い評価を受けた。

sonikku-3_g1のレビュー・評価・感想

ミッドウェイ
7

破壊王エメリッヒの戦争映画

主人公は太平洋艦隊情報主任参謀『エドウィン・レイトン(パトリック・ウィルソン)』と、太平洋艦隊司令長官『チェスター・ニミッツ(ウディ・ハレルソン)』。
開戦前、米海軍武官として東京に駐在していたレイトンは、開戦後、配属された情報部で暗号解読に長けた部下との協力により、日本の次なる攻撃目標がミッドウェイ島であることを解読。
それにより、ニミッツは情報戦から決戦を決意した。
奇襲攻撃により南雲機動艦隊を撃退するところで、物語は終わります。

作品は実在の人物を配しながら開戦から当海戦までの約半年を史実に沿って進みますが、米国の視点と現場目線で作られていることを前提に見る必要があります。
また、史実に基づいているエピソードはフィクションの部分もあるようですが、それほど気になりません。

戦闘シーンはこの監督らしくCGなどの特撮で見せるもので、最初こそ絵的な迫力は感じられても何ら重みのない映像はゲームに近く、監督のヒット作『インディペンデンス・デイ』と似ているように思えます。
艦上爆撃機ドーントレスが艦船に急降下爆撃するシーンは、敵艦からの対空砲火を過剰な映画的表現であらわしていますが、この過剰さにこそ「映画は娯楽なんだな」という想いを感じます。