ミッドウェイ

sonikku-3_g1のレビュー・評価・感想

レビューを書く
ミッドウェイ
7

破壊王エメリッヒの戦争映画

主人公は太平洋艦隊情報主任参謀『エドウィン・レイトン(パトリック・ウィルソン)』と、太平洋艦隊司令長官『チェスター・ニミッツ(ウディ・ハレルソン)』。
開戦前、米海軍武官として東京に駐在していたレイトンは、開戦後、配属された情報部で暗号解読に長けた部下との協力により、日本の次なる攻撃目標がミッドウェイ島であることを解読。
それにより、ニミッツは情報戦から決戦を決意した。
奇襲攻撃により南雲機動艦隊を撃退するところで、物語は終わります。

作品は実在の人物を配しながら開戦から当海戦までの約半年を史実に沿って進みますが、米国の視点と現場目線で作られていることを前提に見る必要があります。
また、史実に基づいているエピソードはフィクションの部分もあるようですが、それほど気になりません。

戦闘シーンはこの監督らしくCGなどの特撮で見せるもので、最初こそ絵的な迫力は感じられても何ら重みのない映像はゲームに近く、監督のヒット作『インディペンデンス・デイ』と似ているように思えます。
艦上爆撃機ドーントレスが艦船に急降下爆撃するシーンは、敵艦からの対空砲火を過剰な映画的表現であらわしていますが、この過剰さにこそ「映画は娯楽なんだな」という想いを感じます。