ハイセンスでテンポのいい展開
おしゃれ漫画として名高いBLEACH。圧倒的画力とスピーディーな話の展開、またたくさんの個性の強くて魅力的なキャラクターがとても評価の高い点だと思います。
最終巻まで読んだ中で私が一番面白かった部分は、やはり破面(アランカル)編です。
物語のクライマックスでもあったため戦闘シーンがほとんどを占め、とても見ごたえがありました。敵も味方もほぼ同じペースで倒されていき、読者でありながらも、自分がまるでそこにいるかのようにハラハラと戦いを見守っていました。
破面編の「破面」ですが、彼らは主人公の一護が属する死神の陣営と敵対する陣営にあたります。しかし敵である彼らにも、彼らなりの正義や戦う理由があり、戦場に立つに至るまでのバックグラウンドがかなりしっかりとしているので、破面のキャラクターが死んでしまった時もかなり切ない気持ちにななりました。
最終的に一護の最後の一撃により死神側が勝利を収めるのですが、非常に強烈な最後の一撃の代償で一護は死神の力を失ってしまいます。死神の力を失うということは、一護が普通の人間に戻ってしまうということであり、同じく死神でヒロインのルキアの姿も見えなくなってしまうということを意味します。
一護とルキアは物語の中で助け合い、長い時間を過ごしてきたわけですが、そんな二人の別れのシーンがとても切なくてすごく感動します。続編で二人は再会を果たすのですが、それでも私は一護とルキアの別れのシーンがすごく印象的でした。他にもたくさん見所があるので、BLEACHはぜひおすすめしたいです。