The 1975

The 1975

The 1975とは、イギリス、マンチェスター出身のメンバーで結成されたオルタナティブ・ロックバンドである。
80年代を意識したキャッチーなメロディーと気持ちの良いリズムで人気を博し、デビューアルバムである「The 1975」はUKチャートで初登場1位を記録した。
世界がヒップホップ、ソウル、トラップで盛り上がり、ギターバンドが鳴りを潜める中で、大きく注目されるバンドとなった。

msn_61_nnt063のレビュー・評価・感想

The 1975
10

ただ歌っているのではない、訴えかけているロックバンド。

「The 1975」、それはイギリスのロックバンドグループです。ですがただギターを手に持ち、自分視点の恋愛観、人生観をかっこよく表現するどこにでもいるロックバンドとは大きく違います。
彼らは、世界の環境、人権などの問題を”歌”というアートで私たちに訴えかけているロックバンドなのです。
地球温暖化、LGBTQ、男女差別、ドラッグなど、私たちが無意識に知らないふりをしている問題、だけどどこかで誰かが苦しんでいる現状を、「The 1975」はキャッチーなメロディー、個性あふれる演出で伝え、世界から注目されています。
「people」という曲では、裕福で社会的権限がある人ほど、社会の現状をスルーし、俺たち若者をバカにしているけど、その俺たちが世界を変え、お前たちを驚かすことになる、と主張しています。
実際本人たちも、あるフェスイベントでは「出演アーティストの半数以上が女性アーティストでなければ、我々はそのフェスイベントに出演しない」、と断ったり、ドバイでライブが行われたときには、男性オーディエンスとキスを交わして大きな問題となりました。理由は、アラブ首長国連邦では、同性愛が禁止されているからです。
彼らは、歌、彼ら自身が持つ影響力を利用し、世界を変えようとしています。
彼らこそまさに”ロックバンド”であると私は思います。