最強のふたり / Intouchables

最強のふたり / Intouchables

『最強のふたり』とは、2011年にフランスで公開された、実話をもとにコミカルに描くヒューマンヒストリー映画である。パラグライダーの事故で首から下が不自由になってしまった大富豪の男と、その介護人として雇われた、貧困層の黒人青年との交流を描いた物語。共通点のない2人が、それぞれの趣味を共有していく様子をユーモラスに描き、友情を育んでいく。第24回東京国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞した。監督・脚本は、フランスの2人組監督のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが担当している。

tkhrhs297のレビュー・評価・感想

最強のふたり / Intouchables
9

至極の作品

見出してから、「これはフランス映画なんだな」と気づいたくらい全く予備知識なく、Netflixにログインしたらトップに出ていたので取り敢えず再生したら、ハマってしまいました。コメディではあるんですけど障がい者との接し方を含めた現代において問題となっている重い内容で、自分の個人的な今の環境と重ね合わせて、考えさせられるところがありました。排泄介助をするよう指示された場面の主人公のリアクションはコミカルに描かれてましたが、身内の介護なんかでまず一番の難関はそこなのです。移民の若者と富豪の障碍者とのふれあいがメインですが、移民の若者の成長の物語としての側面もあり、そこも見どころの一つだと思います。無鉄砲で、決して真面目な人間というわけではないですが、根はいい人間で、介護を通して成長し、その周囲の人間も触発され、少しずつ変わっていきます。エンディングに流れるテロップや画像ではじめて実話をもとにしているということを知り、ちょっと驚いてしまいました。観た後ネットで調べるとかなりの人気作品だということがわかりましたが、それも納得です。ジャンルの好み関係なく、一度は見るべき作品だと思います。