amazarashi / アマザラシ

amazarashi / アマザラシ

amazarashiとは青森県で結成された日本のロックバンド。
時代をリアルに切り取る歌詞とメロディアスな楽曲、耳に心地よいミドルトーンの声。
アニメやゲーム業界とのタイアップを精力的にこなし、なおかつメンバーの顔写真が検索してもヒットしない謎に包まれたバンドである。
紗幕をステージ前面に張り、そこにタイポグラフィーと映像を投影するという独自のライブ演出が展開される。

fashionheuerのレビュー・評価・感想

amazarashi / アマザラシ
9

悲しい雨に晒されても

私がおすすめしたいアーティストはamazarashi、そしてその中心メンバーとして作詞・作曲を手掛ける秋田ひろむさんです。「雨ざらし」のローマ字表記ではありますが、「自分たちは悲しみの雨に打たれている、それでも」という意味が込められているそうです。
秋田さんは顔出しをせず、MVなどでは帽子を目深に被ることが多いです。ライブ映像でも秋田さんの周りにはスクリーンが張られ、そこに映像や文字が映し出されるという演出がなされています。このため、amazarashiはほとんどテレビに出演することもありません。
しかし、プロモーション活動を全く行わないわけではなく、公式Youtubeチャンネルには多くの公式MVが投稿されています。アニメ「東京喰種(トーキョーグール)」のエンディングテーマとなった「季節は次々死んでいく」では歌詞の形に切った生肉を登場キャラクターに似た女性が食べ続けるという演出、「乱歩奇譚」のオープニングテーマ「スピードと摩擦」では歌詞の文字が羅列されたトイレの個室で制服を着たダンサーが荒れ狂うように踊るという、圧倒的な世界観が広がっています。
特におすすめなのは「リビングデッド(検閲済み)」と「リビングデッド(検閲解除済み)」という二種類の公式MV。同名の曲に施された仕掛けを紐解いて、是非作品世界に浸ってみてください。