まふまふ / Mafumafu

まふまふとは、2010年に活動を開始したシンガーソングライター・歌い手、ボカロP。その多才な才能と活動の幅から、何でも屋と呼ばれている。
厳しい両親に育てられ、幼い頃はピアノや茶道など様々な習い事をしていた。
大学は立教大学に進み、そこでバンド活動をしている時に友人からVOCALOIDの話を聞き、曲を聴いてみたところVOCALOIDの楽曲にハマっていった。
2010年12月29日に「闇色アリス」の歌ってみた動画をニコニコ動画に初投稿。
活動初期はあまり再生数が増えなかったが、活動を続けていくにつれて段々と再生数も増えていった。
活動していく中で一緒に活動していた仲間とトラブルになってしまうが、そのトラブルの話を同じように活動していたそらるが聞き、まふまふに手を出すなと警告する。そこからまふまふへのいじめはなくなっていった。
2016年にはそらるとAfter the Rainというユニットを結成。そらるはMIXやマスタリング、まふまふは作詞作曲を担当している。
2020年には東京ドームライブを行うはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止になる。
2021年にはカンザキイオリ作詞作曲の「命に嫌われている。」で紅白歌合戦に出場を果たす。

fbom18のレビュー・評価・感想

まふまふ / Mafumafu
7

作詞・作曲・歌唱、どれも高水準。

この歌手のメインと言うべきところは、作詞・作曲の能力です。歌詞・メロディは本人の醸成する暗い世界観、本人が小さい頃に感じた生きづらさの現れであり、要するにこの歌手の歌詞は「陰キャ」文化の1つとも言えるでしょう。それだけではなく、偶にですが教養のあるところを歌詞で表現しますし、本気でおバカになって腹芸ができる人でもあります。また、商業的センスも高く、「どんな内容の歌を書いて作ればセールスに繋がるか」というものを熟知しています。というより、2010年代の大手の歌い手は商売下手がほとんどいません。その辺は時代背景とも無関係ではありません。
とはいえ歌唱力に全く特筆点がない訳ではなく、広い声域はこの歌手ならではのウリです。本人が声帯の専門科を受診して調べてもらったところ、女性と同様の声帯であったことが発覚したそうです。この声帯から編み出される歌声にコロッとやられるファンも少なくありません。悪く言えばキンキンと響く高音ですが、本人はファンが聴きやすいように動画版では適宜音声を加工しているとのことです。といっても、本来の歌声を損なわない範囲での加工であり、曲自体も別段「音声加工の産物」という程中身の無いものではありません。