コブクロはもはやロックです
コブクロの曲には、私にとって青春の曲であり今でも大切な曲がいくつかあります。
1つ目は「轍」という曲で、車や台車などの車輪あと(地面についたデコボコな跡)のことを轍といいますが、この曲が「コブクロはロックである」という言葉を1番表現していると思います。コブクロの曲は、応援歌や恋愛の曲など明るい曲も多いのですが、「轍」は人生の苦しい時、1番踏ん張らないといけない時を表現した曲です。そのため全体的に苦しく重いのですが、さすがコブクロ!と言いたくなるほどの光(答えや壁を越えたような状態)が見える曲です。私の学生時代はお世辞にも明るいとは言えず、自身の弱さから何度も逃げた虚しさに絶望しそうだった時に初めて聴いたので、より神々しく感じたのかもしれません。誰よりも自分自身に「この瞬間は頑張れ!」と言いたい時には、コブクロの「轍」を聴いてください。きっと不安や寂しさをエネルギーに変えてくれます。
2つ目は「エール」という曲で、「轍」がハードボイルドなイメージだとすれば、「エール」は陽だまりのような温かく爽やかな風が吹くような曲です。心が折れて泣いている時、知らない内にふかふかした温かいタオルで包まれたような安心感が生まれる曲です。誰かに抱きしめてもらいたいほど心が折れてしまった時は、コブクロの「エール」を聴いて、自分自身を守ってください。そして温かさを待つ誰かに「エール」という曲を紹介してあげてください。心に小さな明かりが灯ります。