スパイ×暗殺者×超能力者の家族日常コメディ
東国(オスタニア)から西国(ウェルスタリア)に送られた凄腕スパイ黄昏(本名ロイド)は、西の政治家ドノバン・デイモンドに接触するべく、デイモンドの子供が通っている名門イーデン校に養子を入学させる任務「オペレーション梟」を命じられます。
養子を探し訪れた孤児院で人の心を読める少女アーニャと出会います。
その場でアーニャが難しいクロスワードパズルを解いた(実際には、ロイドの心を読んでカンニングした)ため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にします。
実はそれほど賢くないアーニャを合格させるためロイドは四苦八苦させられますが、なんとか筆記試験を通過しました。
しかし、次の面接試験には「両親」が揃って面接に赴かないといけない連絡がありました。
もちろん妻のいないロイドは急いで妻となる女性を探します。
その矢先、2人はヨル・ブライアという女性に会います。ヨルは公務員をする傍らいばら姫というコードネームで密かに殺し屋をしていましたが、婚期の遅れを親に指摘され形の上での恋人を探していました。
心を読めるアーニャは殺し屋であるヨルを好奇心から母親になってくれるように仕向けます。
妻役を探していたロイド、恋人を求めるヨル、ワクワクを求めるアーニャの3人の利害が一致し、互いの素性を隠しながら、即席の家族として生活をスタートさせます。アーニャの入学に向けて3人で奮闘していく姿、お互いの素性を隠しつつ暮らしていく中で芽生える家族愛や絆、スパイや殺し屋の任務の緊迫したシーンの中にある笑い、様々な要素が混ざり合いつい読み進めてしまいます。
アーニャは無事入学できるのか、その後家族はどうなっていくのか。
出始めてまもない作品のためぜひ手にとってお読みください。