Cozy Powell / コージー・パウエル

kyk_wednesday6のレビュー・評価・感想

Cozy Powell / コージー・パウエル
10

伝説のロックドラマー コージー・パウエル

コージー・パウエル…ハードロック好きの方なら1度は耳にしたことのある名前だろう。そのプレイスタイルは『パワフル』。
数多のミュージシャンが彼のプレイを称賛し、かつ共にプレイする事を望んだ。有名なところではM.S.G(マイケル・シェンカー・グループ)、レインボー、ゲイリー・ムーア、ジェフ・ベック、ホワイトスネイクetc…。一聴してすぐに彼のプレイだと気付かされるそのスタイルは、実にシンプル。コージー節とも呼ばれる彼のオカズ(フィルイン)は、誰でも口ずさめるほどに単純で耳に残るもの。
どのバンドに居てもその存在感を出し、良くも悪くも馴染まない。そんな彼はバンドでは長続きせず、数多くのバンドを渡り歩いた。彼はYAMAHAのRC9000シリーズというドラムセットのクローム仕上げ(ステージのライティングで光り輝く)を愛し、REMOのCSシリーズという音抜けの良いヘッドを貼り、それをノーミュートで『ぶっ叩く』。ノーミュートであるにも関わらず、倍音が基音に負けて耳障りな音が聞こえてこない。レギュラーグリップ(Jazzや鼓笛隊の持ち方)にも関わらず、フルスナップのマッチドグリップ(ロックドラマーの持ち方)以上の音を奏でる。その型破りなスタイルが人気のもとであった。
そんな彼も1998年4月5日自動車事故により、この世を去る。享年50歳。