新鮮なゲーム
このゲームをプレイする前は「敵を倒して、荷物を運ぶゲームでしょ?」と思っていました。
ゲームプレイ後の僕は、雷に打たれたかの様な思いと「素敵な作品に出会えた…!」に変わっていました。
そのひとつが「敵を倒す。」というものとは別の感覚ということです。
これはゲームの世界観も相まって、倒すと言うより成仏?のようなイメージでした。
そして人間のキャラクターを殺してしまったら自分で片付けないといけません。
「自分の尻は自分で拭え」と小島監督に言われている様な…。このあたりも新鮮に感じました。
そしてこのゲームの肝「配達」。
分断された社会で主人公は淡々と配達をこなしていくのですが、ルートや装備を考え、自分の脚で受取人に配達しなければいけません。雨が降ろうが、崖から落ちようが、靴が壊れようが…。赤ん坊も抱えています。
このゲームはとにかく孤独です。
ただ、到着を楽しみに待っている人がいる。そう思った時には、立派な配達依存症でした
普段の生活で誰かと繋がっているという実感はありますか?
まさにコロナ禍の中、「孤独じゃないよ!誰かしら繋がってるよ」、そんなちょっとした勇気のような元気のような、誰かの体温を感じられるゲームでした。