ぼくの地球を守って / ぼく地球 / Please Save My Earth

ぼくの地球を守って / ぼく地球 / Please Save My Earth

『ぼくの地球を守って』とは日渡早紀により制作され、1986年から「花とゆめ」に連載された漫画作品である。コミックス全21巻、文庫版全12巻、愛蔵版全10巻が発刊された。1993年にはOVAが制作され全6巻となっている。物語は「輪廻転生」が大きな鍵となっている。前世で特殊な任務についていた男女7人が任務中に伝染病にかかり全員が命を落としてしまう。現世に転生したその7人が徐々に前世の記憶を思い出し、過去の自分と現代の自分との間で揺れ動き、それぞれの孤独や苦悩を解決していくSF漫画。

fb-5668729508990881のレビュー・評価・感想

ぼくの地球を守って / ぼく地球 / Please Save My Earth
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転生物の王道漫画!

このところ異世界転生の小説や漫画が多く出されていますが、「ぼくの地球を守って」は異世界ではなく宇宙転生です。けれど地球とはまったく違う環境の世界からの転生なので、異世界転生物のような面白さもあります。1986~1994年頃に発売された漫画で、長期連載だったので絵柄の変化もありますが、読んでいる内に絵柄はまったく気にならないくらいストーリーに引き込まれます。夢を見るたびに前世を思い出したり、超能力を持っていたりとSFファンタジーな設定も面白いのですが、一番のポイントは人間ドラマです。宇宙での前世の因果が生まれ変わった日本で複雑に絡み合うドラマチックなお話なので、何度読み返しても新しい発見があります。過去にアニメ化もされましたが、転生物の王道としてドラマ化されたら面白そうです。ですが、前世が海外の絶世の美女というキャラクターが出てくるので、配役的に難しそうで残念です。いつも、持っている本の量が多くなったら売ってしまうのですが、この作品は周期的に読みたくなるので、今家にあるのは3回目に買ったものです。主人公達が大人になった未来で、その子供を主人公にした続編も発売されているので、長編漫画をがっつり読みたい時に続けて読み込むのも楽しいと思います。