言葉を伝える
時代が流れ年月が経ち、手段は変わりつつも、誰かに気持ちを伝えたい・届けたいという思いは絶対に変わらない。心を込め思いをのせた言葉は、手紙であれ電話であれ気持ちを届けるという点では同じだと、この映画を観て殊更強く感じる。手紙は形として残すことも出来るがすぐ伝えられない・電話は相手にすぐ伝えることは出来るがその時は交わした言葉は形にはならないから、どちらも良し悪しはあるだろう。映画の中では、まさに人々の生活の中で使われる手段が紙という媒体から電気信号へと時代が変わりつつある中で、その2つのモノがどのように人々と関わっていくのかが描かれていて、今の時代を彷彿させるかのような内容でした。かつて届いたいくつもの手紙が残された家族の絆を繋ぐきっかけを作ったり、もう傍にいることが出来ない友に大切な言葉を交わし友情を繋いでくれだ電話。手紙も電話も生まれたきっかけは同じなんだ、と。便利さを追求したこともあるだろうけど、根本的なところは今この瞬間に感じた思いや言葉を届けることなんだ、と。
今は気軽に使える電子機器があり、色とりどりの種類豊富な手紙の用紙もたくさんある。身近いる家族や友人に、いつもより少し考えて言葉を送ってみようかと思わせてくれた映画です。