ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、2015年から刊行された暁佳奈原作の小説である。2018年に京都アニメーション制作でアニメ化、2019年・2020年に映画化された。原作小説は、京都アニメーション大賞初の大賞受賞作品である。
代筆業を生業とする「自動手記人形」である主人公が、依頼を通じて失った感情を取り戻しながら、大切な人から告げられた言葉の意味を探していく物語。
アニメ化・映画化の際はアニメオリジナルキャラクターやストーリーが多数採用されている。
2020年の劇場版は京都アニメーション放火殺人事件とコロナ禍の影響で2度の延期となるも無事公開され、興行収入は21億3000万円。
「京アニクオリティ」と称される程の映像美にファンも多く、英語・スペイン語・フランス語・ブラジルポルトガル語でも吹替翻訳されている。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

最初から最後まで泣ける映画

京都アニメーションが製作した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場版。既に観た人の感想を聞いてみると「開始5分で泣ける」と言われ、半信半疑でいざ観に行くと本当に5分で泣いてしまいました。どうすれば感動するかを計算しているかのようで、若干の悔しさを感じるほどです。
序盤が感動のピークというわけではなく、主人公のヴァイオレットのセリフや、中盤に張り巡らされた伏線が終盤になって綺麗に回収され、その瞬間に鳥肌と鼻水と涙が止まりませんでした。ちなみに私は1回の鑑賞で4度泣きました。終盤まで感動を取っておくような一般的な映画とは一線を画しているように感じます。なので、これから観に行く方は涙を拭くためのタオルと、劇場を出た後に涙を隠すためのサングラスを用意した方がいいかもしれません。
ただただ感動させるだけにとどまらず、アニメでは憎たらしかったキャラクターが良い脇役となっているなど、今まで登場したキャラクターのほぼ全員が引き立っており、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品の最後にふさわしい映画だと感じました。
まずは、ネットフリックスなどでアニメを見ることができるので、先に見ておくことをオススメします。